ケアマネの選び方を経験10年の現役ケアマネが10分で詳しく解説!
介護保険サービスを利用するため「ケアマネジャー」をつけるとき、このような疑問や悩みを持つ人もいると思います。
実はこの記事を読めば、「失敗しないケアマネジャーの選び方」がわかるんです。
自分はケアマネ経験10年目ですし、相談員を経験した際には、多くの事業所のケアマネさんと関わっていました。
自分の経験や仕事で体験したことから、「ケアマネの選び方」についてお伝えすることができます。
・ケアマネの仕事内容、役割って何?
・ケアマネはどうやって探すの?
・居宅介護支援事業所を選ぶポイントとは?
・ケアマネを選ぶ際のポイントについて
・ケアマネと上手く付き合うには
この記事を読めば、失敗しないケアマネの選び方に加えて、探し方・上手い付き合い方なども理解できますよ。
【この記事を書いた人】しゅうへい・ジャパン
【職業】介護士兼ケアマネ
【趣味】筋トレ、読書、アニメ鑑賞
ケアマネ歴10年の経験から、「ケアマネの選び方、探し方」について、お伝えします。
【この記事の信頼性】介護福祉士、ケアマネ、社会福祉士の資格を所有しています。
ケアマネってどんな仕事するの?
厚生労働省の資料によると、ケアマネジャーの役割を以下のように説明しています。
【ケアマネジャーの役割について】
介護支援専門員(ケアマネジャー)とは、支援が必要な人の相談をうけ、心身の状況に応じて介護保険サービス(訪問介護やデイサービス)を受けられるようケアプランを作成したり、市町村やサービス事業所、施設などと連絡調整を行う者。
また、支援が必要な人が、自立した日常生活を送るのに必要な援助に関する専門知識・技術を持っているものとして「介護支援専門員証」の交付を受けた者。
ケアマネの仕事内容は以下のとおりです。
- ケアプランの作成
- 認定調査
- 関係事業所との連絡、調整
- モニタリング
- 給付管理など
ケアマネは大きく分けて「居宅ケアマネ」と「施設ケアマネ」に分かれています。
2つのケアマネでは、対象とする利用者さんや仕事内容に違いがあるんです。
要介護者のマネジメントに必要なことを全般的に行うのが、「ケアマネジャー」の仕事となっています。
ケアマネの詳しい仕事内容や「居宅ケアマネと施設ケアマネの違い」について、下記の記事にてお伝えしています。
ケアマネはどうやって探すの?
介護保険サービスを利用するために、ケアマネを探す必要があります。
しかし、その前に「介護申請」をして、要介護・要支援の認定を受ける必要があるんです。
ケアマネを選ぶ前に、市町村の「介護保険課」の相談窓口で、介護申請の相談をしていきましょう。
お近くの「地域包括支援センター」でも、介護保険に関する相談を受け付けていますよ。
介護認定を受けたあと、次のステップとしてケアマネが所属している
「居宅介護支援事業所」
を探す必要性がでてきます。
介護認定の結果、「要介護」が判定されたら、居宅介護支援事業所のケアマネが担当になります。
認定結果が「要支援」の場合には、「地域包括支援センター」のケアマネが担当となり、関わる機関がかわってきますよ。
居宅介護支援事業所の探し方は、以下の3つの方法があります
- 市町村の介護保険課や地域包括支援センターに相談する
- 口コミなどを参考にして連絡してみる
- かかりつけ医に相談する
最寄りの地域包括支援センターは、市役所などで問い合わせできますし、ネットでも簡単に検索可能です。
市町村の窓口に問い合わせたり、かかりつけ医があればそこに相談することも可能です。
上記の①~③について、解説していきますね。
市町村の介護保険課や地域包括支援センターに相談する
市町村の介護課に問い合わせると、居宅介護支援事業所のリストがもらえます。
そのリストを見ながら、自分で居宅介護支援事業所を選んで連絡していく方法です。
後ほど「居宅介護支援事業所を選ぶポイント」についてお伝えします。
最初は
「どんな事業所を選べば良いか分からない……」
なんて思うかもしれません。
いろんな事業所の話を聞いてみて
- 「相性が良さそう」
- 「話を聞いたときの印象が良い」
などで事業所を選ぶのも1つの方法ですよ。
すごく悩んでしまう場合などは、お近くの「地域包括支援センター」に相談してみましょう。
居宅介護支援事業所やケアマネ探しのサポートをしてくれます。
口コミなどを元に問い合わせる
近所で介護保険サービスを利用している人がいたら、ケアマネや事業所の感想を聞いてみましょう。
評判が良ければ、その事業所にマネジメントを依頼するのも、事業所選びの1つの方法です。
近くにサービスを利用してる人がいない場合は、ネットの口コミや評判などを検索してみても良いですね。
実際にサービスを利用している人の情報を聞くのはとても大切なことです。
介護保険サービスを利用するときには、友人や親せき、ご近所さんの情報を聞いておきましょう。
かかりつけ医に相談する
居宅介護支援事業所を選ぶ際に、かかりつけ医に相談するのも良い方法です。
特に町の病院の医師は、介護保険関係の書類を書く機会もあるので、ケアマネさんとの関わりも頻繁になります。
その医師が関わっている居宅介護支援事業所を紹介してくれるケースもあるんです。
街の医師は、ご近所のお年寄りとのコミュニケーションも多く、評判が良い事業所などを知っている可能性もありますよ。
事業所選びの際には、掛かりつけ医に相談するのも良い方法だと、覚えておいてください。
居宅介護支援事業所を選ぶポイントとは?
上記では「居宅介護支援事業所の選び方」をお伝えしました。
この見出しでは、選ぶ際のポイントについてお伝えしていきます。
事業所を選ぶポイントは以下の4点です
- 対応が良い
- 自宅から近い
- 働いているケアマネの人数が多い
- 併設されているサービスが良い
事業所が自宅から近かったり、働く人数が多かったりするとメリットもあるので、事業所選びのポイントになってきます。
事業所選びのポイントそれぞれについて、詳しくお伝えしていきますね。
対応が良い事業所
当たり前ですが、連絡したり実際に話したりして、対応が良い事業所を選びましょう。
事業所との付き合いは長くなる可能性もあるので、違和感を感じる場合は避けたほうが良いです。
「対応が良い=良いサービス」
につながってきます。
話しやすい、印象が良い事業所を選ぶことをおすすめします。
自宅から近い事業所
居宅介護支援事業所を選ぶときには、自宅から近い事業所のほうが良いですね。
近ければ緊急時に素早く対応できるし、コミュニケーションがとりやすい。
自宅から事業所が遠いと、対応に時間がかかるし、緊急時も迅速に対応できません。
さらに、事業所が遠すぎるとケアマネが
「自宅付近の介護サービスの知識が少ない」
というデメリットもでてきます。
居宅事業所は、なるべく自宅の近くで探していきましょう。
人数が多い事業所(大手)
働くケアマネが多い事業所が、必ずサービスの良い事業所だとは限りません。
しかし、人数が多いということは、ある程度大きな事業所であり、信頼性にもつながってきます。
さらに、人が多ければ担当のケアマネさんが不在のときなど、他の人が対応してくれたりと臨機応変に動けるんですよね。
事業所のケアマネさんの人数が少ないと、イレギュラーに対して迅速な対応は難しいです。
事業所を選ぶ際には、「その事業所のケアマネの人数」も判断材料に入れておくと良いですよ。
併設されているサービスで選ぶ
居宅介護支援事業所は、他のサービス事業所と併設されていることが多いです。
- 「訪問介護」
- 「訪問看護」
- 「デイサービス」…など
約9割の居宅介護支援事業所は他のサービスと併設されています。
例えば、デイサービスの利用を希望している場合には、デイサービスが併設されている居宅介護支援事業所を選ぶと良いですよ。
スムーズにサービス利用につなぐことができます。
居宅介護支援事業所を選ぶときには
「利用したいサービスが併設されているか?」
を考えて選ぶのも方法の1つですね。
ケアマネ選びのポイントとは?
居宅介護支援事業所に続いて、今度は
「ケアマネを選ぶときのポイント」
についてお伝えしていきます。
- 親身になって話をきいてくれるか
- 連絡がつきやすくレスポンスが早いか
- 専門的な知識をもっているか
- 守秘義務を守れるか
- 説明が丁寧で分かりやすいか
- 利用者さんやその家族の意向を尊重してるか
- 知識や経験が豊富か
- 信頼できる事業所に所属しているか
- 得意な分野はあるか
- 自宅から近いか
すべてのポイントをクリアしているケアマネを探すのは難しいです。
しかし、長く付き合う可能性のあるケアマネなので、面談や問い合わせの際には、ぜひポイントをチェックしてみてください。
それぞれについて、解説をしていきますね。
親身になって話を聞いてくれるか
基本的なことですが
「しっかりと話を聞いてくれる人か?」
は、すごく大切なポイントです。
多くのケアマネは、しっかりと話を聞いたうえで対応したり、プランを作成したりしていきます。
しかし中には、「ケアマネ自身が良いと思うプランを作成してしまう」というケースもあるんです。
コミュニケーションを通して、「この人は話を聞いてくれる人か?」を、しっかりと確認してくださいね。
連絡がつきやすくレスポンスが早いか
何か用事があるとき、緊急時などに連絡がつきやすいケアマネを選びましょう。
トラブルに対して迅速に対応できるし、色々な相談もしやすいですよね。
折り返しや返信が迅速で、すばやく対応してくれることもケアマネ選びのポイントです。
返信や折り返しが遅く、スムーズなコミュニケーションがとれないケアマネも時々いるので要注意。
「連絡がすぐにとれて、返信も早いこと」
ケアマネを選ぶときには、意識してみてください。
専門的な知識をもっているか
基本的にはケアマネと相談しながら、要介護者の方に合ったサービスを提供していくことになります。
その際には
- 介護保険サービスについて
- 地域の介護サービスについて
- 手続きの方法やかかる費用について……など
ケアマネが知っておかないと、提案できません。
ケアマネに「こんなサービスを入れて欲しい」と依頼して
- 「分かりません」
- 「調べておきます」
など、あまりに知識がないと、信用するのも難しくなります。
「ケアマネとしての知識を持っているかどうか?」
ケアマネを選ぶときには確認しておきましょう。
守秘義務を守ってくれるか
「個人情報の取り扱いをしっかりと行っているか?」の確認が必要です。
ケアマネは、介護サービスを受ける人やその家族の個人情報を取り扱います。
介護保険サービスの利用には金銭面も関係してくるので、個人の財政状況も知っていることが多いんです。
コミュニケーションをとっているだけでは、「守秘義務を守ってくれるかどうか」の確認は難しいです。
ケアマネとの契約の前に、確実に個人情報の取り扱いについて互いに確認しておきましょう。
説明が丁寧でわかりやすいか
当たり前かもしれませんが、説明を受けているときに「分かりやすく話してくれるか?」はとても重要です。
コミュニケーションを通じて
- 質問や疑問に対して、丁寧に分かりやすく解説してくれるか?
- 専門用語などは使わずに、知識がない高齢者でも分かるような説明か?
これらを確認すると良いですよ。
付き合いが年単位になるかもしれないケアマネなので、会話の姿勢や態度は確認しておきましょう。
利用者さんやその家族の意見を尊重しているか
ケアマネは「ケアマネジメントのプロ」です。
個人に合った適切な介護サービスをケアプランに落とし込むことが、役割となっています。
しかし、選択するのは「利用者個人」であり「そのご家族」です。
ケアマネではなく、介護される人の意見が尊重されるべきなんです。
介護サービスを受ける人や家族の意見をしっかりとくみ取ってくれるか、相談の中で確認しておくことをおすすめします。
知識や経験が豊富であるか
「専門的な知識をもっているか」の項目に通じる部分がありますが、知識や経験が豊富かは確認しておきましょう。
色々な利用者さんに関わってるほうが柔軟な対応ができるし、経験が多いほうが良いプランの作成にもつながります。
経験があるほうが、評判が良いサービス事業所を知っていたり、コミュニケーションも上手だったりするんですよね。
面接や問い合わせの段階では分からないかもしれませんが、チェックポイントとして覚えておくと良いですよ。
信頼できる事業所で働いているか
1人で事業所を立ち上げてケアマネをされてる方もいます。
また、大きい会社に所属して、大人数のケアマネの中で働いている人もいるんです。
【人数が多い=信頼できる】
とは限りませんが、大人数を雇用しているということは、信頼できる企業であるという基準にはなってきますよね。
また、「デイサービス」や「訪問介護」などと併設されている居宅介護支援事業所も、信頼できる1つのポイントになります。
ケアマネを選ぶ際には、「所属する企業」も確認しておきましょう。
得意な分野はあるか
ケアマネの資格をとるには
「国家資格にもとづく業務に通算5年以上従事している」
という要件を満たす必要があるんです。
国家資格とは……介護福祉士、看護師、社会福祉士など
看護師資格で5年の実務経験を積んだケアマネは、医療系の知識が豊富であり、得意な分野になりますよね。
介護福祉士を5年経験したケアマネは、介護系の知識や技術をもっています。
使いたいサービスが医療系なら「医療系資格出身のケアマネ」が適任です。
介護関係のサービスを利用するなら、介護福祉士の実務経験があるケアマネが適しています。
ケアマネを選ぶ際には
「どんな資格で実務経験を積み、得意分野としているか?」
を把握しておくと良いですね。
自宅から近いか
事業所選びの所でもお話しましたが、自宅から近い場所で働いているケアマネさんを選ぶのがポイントです。
近くで働くケアマネを選ぶメリット
- 近隣の介護事業所やサービスの評判に詳しい
- コミュニケーションがとりやすい
- 緊急時などに、スムーズに対応してもらいやすい
近場で働いているケアマネを選ぶメリットは大きいです。
ケアマネ選びに迷ったら、「自宅から近いか?」という部分を意識していきましょう。
ケアマネと上手く付き合うには?
ケアマネとの付き合いは、長ければ「年単位」になる可能性も大いにあるんです。
1人のケアマネと長く付き合っていくには、相性などもありますが
「上手く関係を続けるポイント」
なんかもあるんですよ。
上手く付き合うポイントは下記の5つになります。
- 希望を具体的に伝える
- コミュニケーションをしっかりとる
- 分からないことはよく確認しておく
- マネジメントされる人をよく知ってもらう
- 感謝を伝えること
ケアマネと信頼関係を築いていくには、コミュニケーションを頻繁にとり、細かいことでも確認しておくことが大切です。
上記の5つのポイントについて、詳しくお伝えしていきます。
希望を具体的に伝える
ケアマネには、サービスを受ける人が
- どんな生活がしたいのか?
- 今の生活のどんな部分に困難があるか?
- 具体的にどんなサービスを入れていくか?
しっかりと具体的な希望を伝えていくことが大切です。
ケアマネがプランを作り、介護サービスの調整も行いますが、決めるのは要介護者やその家族になります。
遠慮せず「どんな生活をして、どんなサービスを入れたいか」を、しっかり伝えていきましょう。
コミュニケーションをしっかりとる
ケアマネと日常的にコミュニケーションをとっていくことが、上手く付き合うコツの1つです。
コミュニケーションを通して、相手の考えかたや希望などが見えてくるからですね。
- 要介護者の生活の様子や、介護サービスを受けたときの感想
- サービスの回数の変更、追加や中止など
細かいことでもケアマネとコミュニケーションをとり、生活の様子を知っておいてもらうのが大事です。
そうすることで、普段から気にかけてくれるようになり、希望や悩みなども話しやすくなりますよ。
分からないことは確認しておく
「ケアマネさんが上手く対応してくれる」
と、全部ケアマネに任せっきりは、あまり良いことではありません。
ケアマネが対応できない場合や緊急時のときのため、理解できないことは確認しておいてください。
そうしないと、何か起こったときに困るのは、サービスを受ける本人やそのご家族になります。
普段からケアマネと連絡を取り合いながら、分からないことは確認する意識をつけていきましょう。
マネジメントされる人をよく知ってもらう
その人に合った生活を支援するには、ケアマネに「介護サービスを受ける人」を良く知ってもらう必要があります。
ケアマネと共有しておくこと
- 要介護者の過去の生活歴や現在の生活の様子
- 今現在抱えている問題や、どんな生活をしていきたいか?
- 好きな食べ物、趣味、家族関係や交友関係
あらゆることを知ってもらったほうが、要介護者が満足できるサービスにつなげやすいんです。
その人にあったサービスが受けられるよう、ケアマネには「サービスを受ける人のこと」を良く知っておいてもらいましょう。
感謝をしっかりと伝えること
ケアマネはケアプランを作り、要介護者のマネジメントをすることが仕事です。
仕事だから話を聞く、サービスの調整をするなど「やるのは当たり前」なんです。
しかし、ケアマネと上手く付き合うには、ささいなことでも「感謝を伝えること」が大切になってきます。
要介護者の要望に応えるため、いろんなサービス事業所と連絡調整をしています。
ケアマネ自身が病院へ付き添ったり、話を聞きに自宅やサービス事業所に行ったりすることも多いです。
そんな多忙なケアマネに
「ありがとう」
の一言でもかけることで、良い関係性が築いていけますよ。
ケアマネQ&A
この見出しでは、ケアマネについて自分自身が感じたり、ネットなどで疑問の声が多い
「ケアマネQ&A」
について、お伝えしていきます。
- ケアマネは変更できる?
- ケアマネへの依頼料はいくら?
- 「こんなケアマネに注意!」ってどんな人?
- 引っ越しや施設入所でのケアマネの引継ぎはできる?
- 自分の親や家族のケアマネはできるの?
- ケアマネを特定の個人にお願いできるの?
- ケアマネの定年はやはり60歳?
特にケアマネの変更や依頼料については、悩んだり心配している人も多いみたいです。
これらのポイントを把握しておくと、安心して事業所やケアマネを選ぶことができますよね。
上記の7項目について、詳しくお伝えしていきます。
ケアマネって変更できるの?
A:ケアマネの変更は可能です。
ケアマネとの相性が悪かったり、やり取りにストレスを感じたりするなら、ケアマネの変更を検討しましょう。
担当を変えることはもちろん、事業所ごと変更することも可能です。
ケアマネ変更の方法
- 居宅介護支援事業所の管理者に問い合わせる
- 地域包括支援センターに相談する
- 市町村の介護保険課に連絡して相談する
ケアマネとの付き合いは、要介護者の人生を決める大切なつながりです。
要介護者や家族が納得できる、相性の良いケアマネを探していきましょう。
ケアマネの依頼料はいくら?
A:ケアマネの依頼料は無料です。
ケアマネにマネジメントしてもらったり、ケアプランを作ってもらったりは全て無料です。
何かしらの相談をする場合でも無料となるので、安心して大丈夫ですよ。
ちなみに、ケアマネの給料は「介護報酬」といって、国から支給されているんです。
なので、依頼料や相談料を、要介護者から受け取ることはありません。
「こんなケアマネに注意」ってどんな人?
自分がケアマネをやっていたり、相談員として関わっていたりして
「こんなケアマネには要注意!」
っていうケアマネの特徴はこんな人です。
- 連絡がとれない、つきにくい
- コミュニケーションがとれない
- 自分の良いと思うサービスを押し付ける
- 利用者に対する態度が悪い、話し方が雑である
- ケアプランや介護サービスに関する説明が不十分である
あげたらきりがないですが、上記のような場面が見られたときは要注意です。
付き合いが長くなる可能性もあるので、ケアマネは慎重に選んでいきましょう。
引っ越したり施設に入ったりでの引継ぎはできる?
A:施設入所の場合は施設のケアマネ、引っ越す場合は引っ越し先の地域のケアマネに引き継ぐ
施設に入所する場合は、現状のケアマネから「施設ケアマネ」に引き継ぐことになります。
また引っ越す場合には、引っ越し先の地域のケアマネに、業務を引き継ぐことになりますね。
契約は新しいケアマネと行うことになり、新旧のケアマネで情報の共有を行います。
引っ越し先でもケアマネを引き継げるケースがありますが、基本は引っ越し先で探すことになります。
自分の親や家族のケアマネはできる?
A:できます。
自分の親や家族、親戚のケアマネを担当することは可能です。
実際に、ご自身の祖母のケアマネをしている人と関わったことがあります。
しかし、自分の親や親せきを「利用者の1人」として見れるかどうかは微妙なところ。
制度上は可能ですが、客観的に物事を判断できるかどうかは難しいです。
ケアマネは特定の個人にお願いできるの?
A:できるケースもあるが、ほとんどは「事業所単位」で依頼する
ケアマネを依頼するのは、基本的には「事業所に依頼する」ことがほとんどです。
相談があった場合、その事業所内で話し合って受け持つケアマネが決定しますね。
ケアマネ個人と知り合いで、所属する事業所に
「あの人にケアマネ頼みたいんだけど……」
と相談すれば、担当してくれることがあるかもしれません。
ケアマネ個人に依頼したい場合には、その人が所属する事業所に相談してみましょう。
ケアマネの定年はやはり60歳?
A:ケアマネの仕事に定年はありません
ケアマネという仕事に定年はないんです。
いくつになっても、可能な限り仕事を続けることができます。
実際に年齢は分かりませんが、かなりご高齢なケアマネさんと仕事をしていたこともあります。
やる気になれば、1人で居宅介護支援事業所を立ち上げることもできちゃいますよ。
ケアマネという仕事に興味があり、長く仕事をしたいと思ってる人は、ぜひ挑戦してみてください。
ケアマネの選び方、まとめ:ケアマネや事業所を選ぶポイントを抑えて、相性の良いケアマネを選ぼう!
ケアマネの仕事内容とは
- ケアプランの作成
- 認定調査
- 関係事業所との連絡、調整
- モニタリング
- 給付管理など
ケアマネの役割
ケアプランの作成やサービスの調整など、要介護者のマネジメントに必要なことを全般的に行うこと
- 市町村の介護保険課や地域包括支援センターに相談する
- 口コミなどを参考にして連絡してみる
- かかりつけ医に相談する
- 対応が良い
- 自宅から近い
- 人数が多い
- 併設されているサービスが良い
- 親身になって話をきいてくれるか
- 連絡がつきやすくレスポンスが早いか
- 専門的な知識をもっているか
- 守秘義務を守れるか
- 説明が丁寧で分かりやすいか
- 利用者さんやその家族の意向を尊重してるか
- 知識や経験が豊富か
- 信頼できる事業所に所属しているか
- 得意な分野はあるか
- 自宅から近いか
- 希望を具体的に伝える
- コミュニケーションをしっかりとる
- 分からないことはよく確認しておく
- マネジメントされる人をよく知ってもらう
- 感謝を伝えること
初めてケアマネをつける際には、何をして良いか分からないかもしれません。
しかし、事業所やケアマネを選ぶポイントさえつかめば、スムーズに依頼することができます。
最初から「相性の良いケアマネ探さないと……」と気負わずに、とりあえず相談してみましょう。
相性の良い悪いは付き合ってみて分かるし、コミュニケーションを重ねれば理解し合えることもあります。
合わなければ、ケアマネを変更することもできますよ。
ケアマネとの付き合いは、人生を左右するといっても過言ではありません。
この記事の「ケアマネの選び方」のポイントを参考に、相性の良いケアマネを探してくださいね。
今回はここまで
長文。読んで頂きありがとうございました。
それではまた!