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ケアマネと介護福祉士の違いを両方10年経験している私が5分で解説

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ケアマネと介護福祉士の違いを両方10年経験している私が5分で解説

相談者
相談者
ケアマネと介護福祉士ってどんな違いがあるんだろう?2つとも資格をとったほうが良いのかな?

 

介護福祉士とケアマネの資格について、こんな疑問をもっている人もいるのではないでしょうか。

 

実は、この記事を読めば「介護福祉士とケアマネ」、2つの資格の違いが簡単に学べるんです。

さらに、介護福祉士からケアマネを目指す方法も紹介していますよ。

 

実際に自分自身が、介護福祉士からケアマネを目指し、資格を取得しています。

実体験をふまえつつ、介護福祉士とケアマネの資格についてお伝えすることができるんです。

 

この記事解決できる疑問・悩み

・介護福祉士とケアマネの資格の違い

・介護福祉士からケアマネを目指す方法

・ケアマネ資格は取得したほうが良いの?

etc…

 

この記事を読めば、介護福祉士とケアマネの2つの違いと、ケアマネを目指す方法を簡単に学べます!

 

この記事を書いた人:しゅうへい・ジャパン

職業:介護士・ケアマネ・相談員兼務

趣味:筋トレ・読書・アニメ鑑賞

介護歴15年の経験から、介護福祉士とケアマネについてお伝えしていきます。

 

 

この記事の信頼性:介護福祉士、ケアマネ、社会福祉士の資格を取得しています。

 

 

 

 

介護福祉士とケアマネってどこが違うの?

福祉業界についてあまり詳しくない人や、福祉業界に入ったばかりの人は、

「介護福祉士とケアマネ」

この2つの職種の違いが、分かりずらいかもしれません。

 

介護福祉士とケアマネの違いを、以下の3つの点について説明していきます。

  1. 業務内容
  2. 資格
  3. 給料

 

2つの職種の役割や業務内容は大きくことなるんですよね。

それぞれの職種について学んでおけば、自分が目指す方向性も見えてくるかもしれませんね。

 

業務内容の違いについて

介護福祉士とケアマネの業務内容の違いは、以下の通りになります。

 

介護福祉士の業務内容

食事・入浴・排せつなど、直接的に利用者さんに対して支援を行っていく。

 

ケアマネの業務内容

ケアプランの作成やサービスの調整、介護給付管理など、利用者さんのマネジメント的な役割を担っている。

 

介護福祉士は、直接的に利用者さんに対して支援をしていきます。

一方ケアマネは、間接的に利用者さんのサポートをしていく立場になるんです。

 

「直接的に関わるか、間接的な関わり合いか」

この2点が、介護福祉士とケアマネの仕事の大きな違いとなっています。

 

別の記事にて、介護福祉士とケアマネの業務内容についてお伝えしていますよ。

 

資格の違いについて

介護福祉士とケアマネは、資格の内容にもいくつか違いがあるんです。

資格の特徴や、取得の難易度、受験資格について比較していきましょう。

 

介護福祉士とケアマネの違い

2つの資格の違い 介護福祉士 ケアマネ
資格について 国家資格 公的資格(都道府県)
受験資格 実務者研修+実務3年 国家資格か相談員実務5年
難易度(合格率) 約7割 約2割

 

介護福祉士は国家資格なのに対して、ケアマネは都道府県が管轄する「公的資格」となります。

 

受験資格に関しては、介護福祉士は実務3年と研修の受講で受験が可能です。

ケアマネは、一定の国家資格の実務5年か、相談員の実務5年が必要になります。

介護福祉士からケアマネを目指すなら、3年+5年で8年かかるということです。

 

介護福祉士試験の合格率は7割ほどですが、ケアマネの合格率は2割ほど。

ケアマネは、福祉系の資格では難しい部類の試験となっています。

合格するには、しっかりと勉強して試験に挑む必要がありますよ。

 

資格の難易度については、下記の記事で詳しくお伝えしています。

 

給料の違いについて

介護福祉士とケアマネの給料の違いについては、以下の表を参考にしてください。

参考資料として社会福祉士の平均収入についても記載しています。

 

介護福祉士とケアマネの給料の違い

職種 平均給与(円)
介護福祉士 32万9250
介護支援専門員(ケアマネ) 36万8030
社会福祉士 35万3020
資格なし 27万5920

 

参考資料:令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果(166ページ)

 

働いている施設や資格手当などでも収入は変わってきます。

介護福祉士とケアマネでは、月の平均で約4万円の給料の差があるんですね。

 

介護福祉士を取得したら、スキルアップのためにケアマネを目指すのも良いかもしれませんよ。

ケアプランの作成など勉強になる部分が多いし、仕事の幅も広がっていきます。

 

別の記事にて「介護福祉士やケアマネの収入」についてお伝えしています。

 

介護福祉士にはどうやったらなれる?

 

介護福祉士になるには、受験資格を満たし、国家試験に合格する必要があるんです。

受験資格を取得する方法は、以下のルートのいずれかになります。

 

介護福祉士受験資格取得のルート図

 

介護の仕事をしながら資格をとる場合は、「実務経験ルート」で受験資格を満たすことになりますね。

実務経験ルート

  1. 実務経験3年以上+実務者研修
  2. 実務経験3年以上+介護職員基礎研修+喀痰吸引研修等

 

実技試験は多くのルートで免除されますが、特定のルートでは合格する必要があるので、よく確認しておいてください。

 

経済連携協定(EPA)ルートとは……

簡潔に説明すると、以下のような方が対象になります。

「日本で介護福祉士の資格をとることを目的として、研修を受けながら働くインドネシア人、フィリピン人、ベトナム人のこと」

 

介護福祉士の資格はとったほうが良い?

結論からお伝えしますと、介護福祉士の資格は絶対にとったほうが良いですね。

理由は以下の3点です。

 

介護福祉士の資格のメリット3選

  1. 給料があがる
  2. 信用度があがり就職・転職に有利
  3. スキルアップやキャリアアップにつながる

 

介護福祉士の資格は、介護業界で働いている人の多くがもっている資格です。

それだけ信用があるし、メリットも多いということ。

国家試験の難易度も低く、合格率は約7割となっていますよ。

 

介護の仕事をしていくのであれば、まず介護福祉士の資格を目指すことをおすすめします。

 

他の記事で、「介護福祉士のメリット」について詳しくお伝えしています。

 

ケアマネジャーにはどうやってなれるの?

ケアマネジャーになるには、まず「受験資格」を満たさなければなりません。

ケアマネ資格取得の流れとしては以下の通りです。

 

ケアマネ資格取得の手順

①受験資格を満たす

②実務研修受講試験に合格する

③実務研修を受ける

④登録申請をする

 

研修受講後に登録の申請をすると、「介護支援専門員証」が送られてきます。

資格証を受け取ることで、晴れて「ケアマネジャー」の資格を手に入れたことになるんです。

手順の①~④について、少しづつ説明していきますね。

 

受験資格を満たす

ケアマネの受験資格を満たすには、以下のどちらかの要件を満たす必要があります。

ケアマネ受験資格の取得方法

  1. 一定の職種で実務経験が5年以上かつ、実務実績900日以上
  2. 相談援助業務5年以上かつ、実務実績900日以上

 

一定の職種とは以下の2種類になります。

①以下の国家資格で実務5年

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士

 

相談援助業務の職種内容はこちらです。

②相談員の実務5年

  • 生活相談員:特定施設入居者生活介護や介護老人福祉施設などの相談員
  • 支援相談員:介護老人保健施設
  • 相談支援専門員:計画相談支援、障がい児相談支援
  • 主任相談支援員:生活困窮者自立相談支援事業など

 

上記の①か②の実務経験があれば、ケアマネの受験資格を満たすこととなり、試験を受けることができます。

 

実務研修受講試験に合格する

要するに「ケアマネ試験」に合格するということですね。

ケアマネ資格を取得するには、毎年10月に行われる「ケアマネ試験」に合格しなければなりません。

 

試験の概要を簡単に説明しますと…

実務研修受講試験について
  • 試験日:毎年10月
  • 試験時間:120分
  • 試験問題:「介護支援分野25問」「保健医療福祉サービス分野35問」
  • 合格率:約20%

 

福祉関係の中では、難易度が高い部類の試験になります。

合格率20%となっているので、しっかり勉強しないと合格は難しいですね。

 

別の記事では……

  • ケアマネ試験についてのおすすめ勉強法
  • ケアマネ試験対策のおすすめ参考書

2点についてお伝えしています。

重複する部分がありますが、良ければ参考にしてみてください。

 

 

実務研修を受講する

実務研修受講試験に受かったあとには、「実務研修」を受講する必要があります。

実務研修を受けないと、ケアマネ資格はもらえないんです。

 

実務研修は全部で16日間、前期・後期に分かれており、全て合わせて87時間のカリキュラムになっています。

前期9日間、後期7日間とされており、前期と後期の間には「現場実習3日間」が設定されているんです。

 

研修費用は6万円ほどとなっていますが、勤務している会社が負担してくれるケースが多いですね。

 

登録申請をする

実務研修を受講した都道府県で、ケアマネの登録申請を行っていきます。

必要な書類を用意して申請をすると、「介護支援専門員証」が公布されるんです。

資格証が届けば、ケアマネ資格取得の流れは終了。

 

しかし、ケアマネ資格は5年ごとに更新しなければなりません。

有効期限内に再度研修を受講して、「介護支援専門員証」を発行してもらう必要があるんです。

更新研修について

・専門研修Ⅰ…研修の料金は約3万円、研修時間は56時間。

・専門研修Ⅱ…研修の料金は約2万円、研修時間は32時間。

 

実務経験ある・なしで受講する研修がことなるので確認が必要です。

 

更新の際には、自分が受講する研修を必ずチェックしましょう。

 

介護福祉士からケアマネは目指したほうが良い?

介護業界で働いているのであれば、ケアマネ資格は取得しておいた方が良いですね。

 

「利用者さんのニーズを把握する」という、介護のマネジメント的な部分を学ぶことができます。

さらに、ケアプランの作成や認定調査など、介護福祉士ではできないことがたくさんあるんです。

ケアマネ業務を通して仕事の幅が広がりますし、やりがいや楽しさも多くなってきますよ。

 

自分でできることを増やしていけば、働きかたを選ぶこともできます。

ケアマネをやっても良いし、介護士として働いても良し。

何よりも「自分で選択できる」ということが大切なんです。

 

  • 自分の成長のために
  • 仕事の選択肢を増やしていくために

ぜひ、介護福祉士からケアマネに挑戦していってください!

 

時間とお金を掛けてでも取得するべき資格だと、実体験からお伝えしたいですね。

 

ケアマネ試験を独学で受験することについて記事にしています。

良かったら参考にしてみてください。

 

 

実体験からお伝えする、ケアマネのメリット・デメリット

自分は福祉施設にて、現場職員とケアマネを兼務していました。

現在は相談員とケアマネを兼務しており、たまに介護の現場で働くこともあります。

 

実際にケアマネ業務を行ってみての実体験から、メリット・デメリットについてお伝えしていきますね。

 

ケアマネのメリット
  • 介護福祉士と比べると、夜勤や身体介護がない分、体力的には余裕がある。
  • ケアプランを作成することで、利用者さんをマネジメントする目線が身につく。
  • 介護福祉士とは、違った視点で利用者さんと関わることができる。
  • 仕事の幅が広がり、新たな仕事のやりがいや楽しさを感じることができる。

 

現場の職員に比べて、体力的には楽になります。

介護福祉士の立場で働くときとは違う目線で働けるので、新たな楽しさ・やりがいを感じることもできますよ。

 

ケアマネのデメリット
  • 夜勤手当や残業代の分の収入が減る
  • ご家族の対応や、相談員や看護師との連絡調整の部分で、精神的に疲弊する。
  • 5年ごとに更新研修あり、費用も時間も掛かる。
  • 緊急時など、利用者さんの状況によっては自分自身が対応することになる。

 

介護福祉士とは違い、ケアマネは利用者さんをマネジメントする立場。

他職種との連絡・調整など、気を配る場面が多く、慣れないと精神的に疲れることが多いです。

 

またケアマネは、利用者さんに対して、その人に適したサービスを提供する必要がありますよね。

そのためには、ケアマネが自分で対応する場面も多く、精神面だけでなく肉体的にもハードな一面もあるんです。

 

ケアマネジャーのやりがいについて、他の記事で具体的にお伝えしています。

 

働きかたを選べることが大切

近年、介護福祉士の給料は増加傾向にあります。

介護福祉士の手当てについて

  • 夜勤や役職に対する手当て
  • 処遇改善金
  • 特定処遇改善金 など

 

令和4年2月から、さらに介護士の給料が1人あたり9,000円あがる見込みとなっています。

 

現場の介護士であれば、資格や役職、夜勤などの手当てで収入はあがっていきます。

しかしケアマネは、資格の手当てはあるかもしれませんが、処遇改善金はなく、夜勤手当てもありません。

 

手当てを含めると、現場の介護士の方がケアマネよりも給料が高い場合も多いです。

そんな中で「ケアマネ資格を目指す必要があるのか?」という疑問もあると思うんですね。

 

答えは上記でお伝えした通り、ケアマネ格は取得したほうが良いです。

今後、介護の現場で定年まで働けるなら良いと思いますが、なかなか厳しいですよね。

夜勤があったり、オムツ交換や入浴介助は体に負担が掛かります。

 

ケアマネ資格があれば、夜勤がない職場を選ぶこともできるし、身体介護もありません。

体力的には大分楽になりますよ。

 

『自分自身に価値をつけ、働きかたを選べる環境にする』

現場が好きなら現場で働き、マネジメントが良いならケアマネをやる。

 

自己決定が仕事に対する充実感につながってくるんです。

そのためにも、どんどん挑戦して働きかたを選べる環境にしていきましょう。

 

ケアマネという職業の将来性についても記事にしています。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

 

介護福祉士とケアマネの違い、まとめ:それぞれの役割は直接介護とマネジメント、2つのスキルを取得して自分に合った働きかたをしよう!

介護福祉士とケアマネ、2つの職種の違いについては以下の通りになります。

業務内容の違い

介護福祉士

要介護者に対して、身体介護や生活支援などの直接的な支援をする。

ケアマネジャー

ケアプランの作成や関係機関との連絡・調整など、間接的なサポートを役割としている

 

資格の違い

2つの資格の違い 介護福祉士 ケアマネ
資格について 国家資格 公的資格(都道府県)
受験資格 実務者研修+実務3年 国家資格か相談員実務5年
難易度(合格率) 約7割 約2割

 

給料の違い

職種 平均給与(円)
介護福祉士 32万9250
介護支援専門員(ケアマネ) 36万8030
社会福祉士 35万3020
資格なし 27万5920

 

ケアマネの資格を取得するには、以下の手順に沿って課題をクリアしていきます。

 

ケアマネ資格取得の手順
  1. 受験資格を満たす:一定の職種の実務5年かつ実績900日以上
  2. 実務研修受講試験に合格する:合格率は2割、しっかり勉強しよう
  3. 実務研修を受ける:研修は16日間、87時間。現場実習アリ。
  4. 登録申請をする:研修を受講した都道府県に申請する。

 

介護福祉士とケアマネを比べると、介護福祉士のほうが給料が高い場合があります。

夜勤の手当てや処遇改善金などが関係してくるからですね。

 

そんな中で

「ケアマネ目指す必要あるの?」

と思うかもしれません。

 

実体験からお伝えしますが、福祉業界で長く働いていくのなら、ケアマネは取得したほうが良いでしょう。

 

介護の現場だけでしか働けないと……

  • 体力的にきつく感じる
  • 職場や自分の生活環境が変わり、仕事が続けられなくなる。

上記のような場面で、違う働きかたを選べなくなってしまいます。

 

自分自身にスキルや技術をみにつけて、できること増やしていく。

ケアマネをやってみて、合わなかったら現場で働けば良いし、好きならケアマネを続けても良い。

働きかたを選べる環境を整えると、精神的にも肉体的にも楽になるんです。

 

介護福祉士とケアマネ、どちらにもメリットやデメリットはあります。

違いを把握し、自分に合った働きかたをすれば、学べることも多くやりがいを感じることもできますよ!

 

 

今回はここまで!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それではまた!