元建設会社に勤めていた介護歴15年の私が介護福祉士の転職を語る!
介護業界の転職について、こんな悩みお持ちではないですか?
実はこの記事を読めば、「介護業界の転職」について簡単に理解できるんです。
自分は新卒で建設業界に2年ほど勤めて、その後に介護業界に転職しました。
現在は介護の業界歴が16年目です。
自分の転職で得た経験と、介護業界で15年以上働いてきた知識から「介護業界での転職」についてお伝えしていきます。
・「介護福祉士の資格」は必要?有利なポイントとは
・転職する時の注意点やポイント
・介護業界に特化した転職サイトを紹介
この記事を読めば「介護業界での転職」について、簡単に分かりやすく学ぶことができますよ。
この記事を書いた人:しゅうへい・ジャパン
職業:介護士兼ケアマネ
趣味:筋トレ・読書・アニメ鑑賞
転職経験と福祉業界15年のノウハウから、介護業界の転職についてお伝えします。
この記事の信頼性:介護福祉士、ケアマネ、社会福祉士の資格を取得しています。
介護業界の転職に介護福祉士などの資格は必要?
未経験からの介護業界への転職や、介護業界内での転職について
「転職するには資格って必要なの?」
と疑問に思う人もいるかもしれません。
結論から言いますと「資格はなくてもOK!」です。
未経験、無資格でも求人募集している会社は多くあります。
介護福祉士などの資格がないと、入職できない会社もあります。
介護福祉士の資格は介護現場の経験が必要なので、未経験からの転職では、資格を持っていない状態からスタートになります。
未経験でとれる「介護現場でおすすめの資格」は以下の2点。
・介護職員初任者研修…介護の基礎知識と基本的な技術が学べる
・介護福祉士実務者研修…初任者研修より、より専門的な知識や技術を学べる
何か資格をとっておきたいという人は、上記の2つのどちらかを取得していきましょう。
※働きながら資格をとることも可能です。
働きながら介護福祉士を目指すのであれば、「実務者研修」がおすすめです。
国家試験を受けるには、実務者研修の資格+実務経験3年が必要になります。
介護福祉士を目指すのであれば、「実務者研修」をとっておきましょう。
介護業界からの転職や未経験からの転職を考えている人は、就職したい会社の募集要項をよく確認することが大切です。
下記の記事では、介護福祉士の資格に必要な「実務者研修」についてお伝えしています。
やっぱり資格があった方が有利なの?
介護職の経験の有無に関わらず、資格は無いより持っていたほうが有利です。
資格を持っているメリット
- 給料が上がる
- 信頼性がある
- 昇進・キャリアアップに役に立つ
介護福祉士を持っていると、資格手当がつく職場もあります。
また資格を持っていれば、確かな知識や技術があるという「信頼」にもつながりますよね。
「介護職員の待遇をあげよう」という狙いから、国から「介護職員処遇改善金」という給付金がでています。
この給付金の分配方法はそれぞれの事業所に任されていますが、資格をもっている人のほうが多くもらえるケースもあるんです。
無資格の人と比べると、昇給・昇進したりキャリアアップをする人は、資格を持っている人が多いです。
介護福祉士は受験資格を得るのに実務経験3年が必要になります。
試験は合格率70%以上と、しっかり勉強すれば受かる試験です。
介護の仕事を続けていくのであれば「介護福祉士」の資格は取得しておきましょう。
平成28年度の厚生労働省の調査では「介護職員に占める介護福祉士の割合」は45.2%となっています。
別の記事では「介護福祉士のメリット」について解説しています。
介護士・介護福祉士の転職で注意するポイントとは?
自分自身、15年前に建設業界から介護の業界に転職してきました。
介護業界は、辞めていく人も入ってくる人も多いです。
その中で……
- 「働いてみたけど話が違う」
- 「やっぱり前の職場のほうが自分には合っている」
なんていう言葉を多く耳にします。
転職というのは、人生の大きなイベントです。
その大切なイベントである「転職」に失敗しないよう、ポイントを確認しておきましょう。
自分が実際に転職して感じた「転職で確認すべき大切なポイント」は以下の3点です。
- 自分の想いを言語化しておく
- 給料や残業など、待遇は明確に
- 給料だけで転職を決めない
転職には時間も労力も、ときにはお金もかかります。
また、転職を繰り返すと、信頼性を失う可能性もあるんですよね。
転職のポイントをおさえておくことで、「失敗しない仕事選び」につながっていきます。
「転職のポイント」について、具体的にお伝えしていきますね。
何に対して不満があり、転職して何がしたいかを明確にしよう
「そんなあたりまえのこと分かってるよ!」
と思うかもしれませんが、結構考えていない人が多いんです。
- 人間関係や会社の方針など「なんか自分と合わないな」と、なんとなく転職。
- 転職先でも、特にやってみたいことや挑戦したいことがない。
漠然とした理由で職を変えていては、次の勤め先でも同じことの繰り返しになってしまいます。
精神的、肉体的にムリをしながら働くことは絶対にやめてください。
しかし、明確な転職の理由や挑戦したいことがない場合、動きだす前に考え直した方が良いかもしれませんよ。
給料や休日、残業などについてはしっかり確認しておこう
転職先の会社について、就業時間や残業時間、休日の数や給料などはしっかりと確認しておきましょう。
- 給料は手当や処遇改善金は含まれての金額かどうか
- 月の平均的な残業時間数、休日出勤の有無、夜勤や当直の回数や手当の金額
- 有給の取得率や特別休暇の有無など
土日や年末年始、お盆やお正月や祝日など、年間の休日は約125日となります。
休日を重視する人は、休日の数「125日」を目安と考えると良いですよ。
実際に自分が働いている職場で、残業時間を明確に伝えずにトラブルになったケースがあります。
仕事をしていく上で、休日や給料はとても重要な要素ですよね。
転職したあとに「話が違うじゃないか…」とならないためにも、しっかりと確認しておきましょう。
お金だけではなく、今後のキャリアを見据えて転職する
給料が現在より高いという理由だけで、転職することはあまりおすすめできません。
転職したあとに……
- 自分がどんなことに挑戦したいか
- どんな働きかたをしたいか
自分の将来を考えた転職をするほうが、成功率は高いですよ。
転職は短期的に考えると失敗します。
- 転職先で自分のやってみたいことがある
- 今後は施設長になりたいので「幹部候補募集」がある施設に転職する
など、長期的なスパンで考えて、転職先を選択しましょう。
目先のお金や休日だけで転職先を決めてしまうと、時間と労力を費やして、また就職活動をしなければなりません。
お金も大切ですが「仕事にやりがいを感じるか?」も転職成功の重要な要素です。
別の記事にて「介護福祉士のやりがい」についてお伝えしていますので、良かったら参考にしてみてください。
就職先のこんなところに注目してみよう
転職をする時には、必ず「施設・事業所見学」をしてください。
実際に自分の家からの所要時間の把握もできるし、職場の雰囲気などを感じることもできます。
施設・事業所の担当の人から直接話を聞いて、疑問に思うことや上記の「就職のときのポイント」など確認しておくと良いですよ。
そのほかに
「施設・事業所のこんなところに注目しよう」
という、意識して観察すべきポイントについてお伝えしておきます。
- 整理・整頓されているか?
- 職員の挨拶
- 社内・社外の研修について
- 職員・管理職の年齢について
実際に事業所を見学したり、話を聞いたりしただけでは、分からない部分が多くあります。
しかし、ポイントを意識することで、その職場の雰囲気や環境など、分かる部分もあるんですよね。
「見学のときのポイント」について、具体的にお伝えしていきます。
施設や事業所内が整理整頓されている
仕事に対する姿勢は、その職場の環境や雰囲気にあらわれます。
はたして、自分の施設・事業所の整理整頓もできないのに、利用者さんに対してきめこまやかな支援を提供できますかね?
自分の経験からいっても、整理整頓されていない施設などは、仕事もおおざっぱな部分が多いです。
施設・事業所見学のときには、職場の環境整備をよくチェックしていきましょう。
また、施設の見学では、フロアや汚物処理室の「におい」にも注意してみてください。
フロアが排泄物のにおいがする施設や、汚物処理室のにおいがきつく、汚れている施設もあります。
職場の整理整頓やフロアのにおい・汚れは、かなり重要なチェックポイントなんです。
他の職員がしっかりと挨拶をしてくれる
「挨拶は社会人として当然のマナー」と、思う人が多いかもしれません。
しかし「挨拶」ができない人って結構いるんです。
1人・2人だけなら分かりますが、1つの施設で何人もそのような人がいたら、その職場はおすすめできません。
挨拶ができないことを否定するつもりはありません。
しかし、介護は利用者さんを相手にする「対人援助」の仕事。
挨拶がしっかりできないと、利用さんやご家族とも良好な関係を築くことが難しいです。
職場を見学させてもらうときは、自分からしっかり挨拶することを意識してみてください。
加えて、職員さんの挨拶の様子も確認してくと良いですよ。
社内研修や外部研修への参加について
社内研修や、社外の外部研修についての状況を確認しておくのもポイントですね。
職員の教育に積極的か、そうでないかの判断材料になります。
頻度は多くなくても、研修などの「職員教育の場」が提供されているかどうかは、職場選びで重要です。
会社に職員教育の場がないと、職員が育ちません。
そこで働く人も成長できないし、人が育たないと会社自体も衰退してしまいます。
どうせ働くなら、自分自身が成長できる職場が良いと思いませんか?
「社内研修や勉強会など、自分が成長できる場所があるか」
介護職としていろんな知識や技術を身につけたいという人は、しっかりチェックしておきましょう。
職員や管理職の年齢層について
若い人がリーダーをやっていない、年功序列の傾向が強い施設は要注意です。
考えかたや仕事のやりかた、経営方針なども、ひと昔の考えかた(年功序列型)が強くでているかもしれません。
年功序列のデメリット
- 給料が能力や役職などよりも年齢により決まっている(努力してもムダ)
- 役職が上、経験年数が長い、年齢が上、そのような人が仕事のやりかたを一方的に決めている(職場環境が改善しない)
- 若い人が育たない、長続きしない(長くいる人の声ばかり届く古い社風である)
「若い人がリーダーになっていない」ということは、若い人が育たない・若い人材がいないということ。
施設や事業所の見学にいったときには、その施設の職員さんの年齢層をチェックしておきましょう。
別の記事にて「介護福祉士のキャリアアップ」について解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
介護士・介護福祉士の転職、具体的にどうすれば良い?
介護士・介護福祉士として転職を決めたときに、具体的にはどのように勤務先を決めるのか。
その方法はいくつかあります。
- ハローワークに行く
- 求人情報誌・ネット・広告チラシなどで確認する
- 転職サイトに登録する
- 友達や知り合いに紹介してもらう
まだまだいろんな方法がありますが、大きく分けて4つ挙げました。
注意しておきたいのは
「どれか1つの方法だけで転職先を決めない」
ということ。
この中でもできれば3つ、少なくとも2つは実践して欲しいですね。
複数の方法で勤務先を探したほうが、自分の希望に合った職場が見つかりやすいんです。
いろんな媒体を使って、自分の希望に合った勤務先を見つけてください。
上記でも書きましたが「転職は人生の大きなイベント」、じっくり考え、施設・事業所を見学のうえ決めていきましょう。
介護職は高齢の人が多く活躍している業界です。
過去の記事では「40歳以上でも介護職への転職OK!」な理由をお伝えしています。
介護職に特化した人気の転職サイトを紹介
介護職の人が転職する際に、とても活躍してくれるのが「転職サイト」です。
多くの施設・事業所が登録されており、希望条件を入力すると、自分に合った就職先を検索してくれます。
ネットなどで特に人気のサイトが下記の4つになります。
- レバウェル介護(旧きらケア)
- かいご畑
- カイゴジョブ
- 介護ワーカー
サイトごとに特徴があり
- 募集している求人の数
- 紹介している勤務地のエリア
- 転職サイトのサポート内容
なども違ってくるんですね。
転職サイトに登録していると、自分に合った施設なども紹介してくれます。
登録したサイトで就職を決めなくてもOK、いろんな施設の情報をゲットするために登録している人も多いですよ。
多数の施設の情報を比較して就職を考えたい人は、「転職サイト」に登録して情報をゲットしていきましょう。
情報サイトは、サイトごとに登録施設や勤務地エリアがことなります。
複数のサイトに登録して、自分の希望に合った施設を探していきましょう。
(3つほどのサイトに登録しておくのがおすすめ。)
レバウェル介護(旧きらケア)
求人数・募集情報:23000件以上(正社員)
対応エリア:首都圏・関西圏・その他大都市(一部対応していない県あり)
特徴:多くの転職比較サイトに掲載されている、有名な介護職に特化した転職サイトになりますね。
未経験・無資格でもOK、給与交渉から面接同行もサポートしてくれます。
\レバウェル介護の登録はこちら!/
かいご畑
求人数:約10,000件
対応エリア:関東圏、関西圏、東海地方など
特徴:かいご畑の特徴は、未経験・資格なしの求人が多いこと。
規定はありますが、介護の資格がタダで取得できるところも大きなポイントですね。
10万円以上掛かる費用がタダになるのは魅力的、もちろん就職サポートもしてくれますよ。
\「タダ」で介護の資格がとれる制度もあるよ!/
カイゴジョブ
求人数:約40,000件
対応エリア:関東・関西・他大都市圏
特徴:カイゴジョブの特徴は、求人数の多さですね。求人は約40,000件。
さらにハローワークの求人情報も、合わせてみることができます。
興味のある求人を「キープ」しておくと、求人先からスカウトがくる機能もあるんです。
スカウト機能で、転職がよりスムーズになりますね。
\スカウト機能もあるよ!/
介護ワーカー
求人数:約90,000件
対象エリア:全国
特徴:転職アドバイザーが、面接の日程や給与や条件の交渉をサポートしてくれます。
もちろん、介護職未経験の人でも登録できますし、未公開の求人も多数用意しています。
入職したあとのサポートも行っていますので、安心して転職活動を行えますよ。
\入職後も安心サポート!/
転職サイトにはデメリットも……
転職サイトの利用は、色んなサポートを受けられたり時間の節約になったりと、多くのメリットがあります。
しかし、デメリットもあることを把握しておきましょう。
- しつこく連絡してくる可能性がある
- 自分に合った求人が見つからないこともある
- アドバイザーが自分に合わないこともある
口コミなどでは、上記のようなデメリットを挙げてる方も多いです。
しっかりとデメリットを把握したうえで、転職サイトへの登録をしてくださいね。
介護福祉士の転職について、まとめ:転職のポイントを学び後悔のない転職をしよう!
介護職の転職は「無資格・未経験」でも可能です。
※一部無資格では入職できない会社もあります。
しかし資格があったほうが有利なのは間違いなし。
働きながら資格をとっても良し、先に資格をとってから就職先を探すのも1つの手ですね。
- ・介護職員初任者研修…介護の基礎知識と基本的な技術が学べる
- ・介護福祉士実務者研修…初任者研修より、より専門的な知識や技術を学べる
未経験の人で介護の資格をとるのであれば、上記のどちらかがおすすめです。
実務経験3年と実務者研修の資格で、介護福祉士国家試験を受験できます。
介護福祉士を目指すなら、実務者研修をとりましょう。
実務者研修に興味のある人は、下の記事をチェックしてください。
- 目標や今の不満を明確にする
- 給料や休日、残業について確認しておく
- お金だけではなく、今後のビジョンも考える
- 事業所・施設は整理整頓されているか
- 職員はしっかり挨拶してくれる?
- 社内研修・外部研修など、人材育成の場はあるか
- 職員の年齢層について
- ハローワークに行く
- 求人情報誌・ネット・広告チラシなどで確認する
- 転職サイトに登録
- 友達や知り合いに紹介してもらう
介護に特化した転職サイト
レバウェル介護(旧きらケア)
ほとんどの介護転職サイトに名を連ねる有名サイトです。
面接同行から給与交渉まで、幅広いサポートで入職から就職までを支援してくれますよ。
サイトはこちら☞レバウェル介護をチェックする
介護ワーカー
求人件数が多く、求人情報がメールで届くシステムもありますよ。
入職までのサポートはもちろん、入職してからのサポートもあり、安心して就職活動ができます。
サイトはこちら☞介護ワーカーをチェックする
転職には、多くの時間や労力を費やさなければなりません。
できれば働きやすく待遇も良い、自分に合った就職先で働きたいですよね?
そのために上記で説明した、ポイントや注意点を参考に転職活動を実践してみてください。
転職サイトを活用しながら「転職先で見るべきポイント」を確認すれば、きっと自分に合った勤務先が見つかるはずです。
この記事の内容が、介護職の転職を考えている方に少しでも参考になればと思います。
みなさまに良いご縁が訪れますように。
長文、読んで頂きありがとうございました。
今回はここまで
それではまた!