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現役職員が解説!たったの10分で分かる介護福祉士の仕事内容とは?

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現役職員が解説!たったの10分で分かる介護福祉士の仕事内容とは?

相談者
相談者
介護福祉士って、具体的にはどんな仕事をするんだろう……

 

介護福祉士の仕事内容について、このような疑問をもつ人もいるのではないでしょうか?

 

実は、この記事を読めば「介護福祉士の仕事内容」について簡単に理解することができます。

 

なぜなら、実際に自分が介護現場で15年間働いており、実体験から介護の仕事についてお伝えできるからです。

 

この記事で解決できる悩み

・介護福祉士の仕事の内容

・介護業務の1日の流れ

・介護にはどんな種類の仕事があるの?

 

この記事を読んで頂ければ

「介護福祉士とはどんなことをする仕事なのか?」

が簡単に理解できますよ!

 

この記事を書いた人:しゅうへい・ジャパン

職業:福祉施設にて15年勤務

・介護福祉士として12年勤務

・現在は現場・ケアマネ・相談員兼務

趣味:筋トレ、読書、投資に興味あり!

 

 

この記事の信頼性:介護福祉士、ケアマネ、社会福祉士の資格を取得しています。

 

 

 

 

介護福祉士の仕事内容とは?

まず最初にお伝えするのは「介護福祉士」というのは資格の名前であり、職業ではありません。

 

「介護福祉士」という資格は「社会福祉士及び介護福祉士法」に制定されている介護関係の資格であり、介護職では唯一の国家資格になります。

 

それでは仕事内容のほうを説明していきますね。

 

介護福祉士としての基本的な仕事は、大きく分けて2種類になります。

介護職の主な仕事

  1. 身体介護:食事・排泄・入浴など、直接的に利用者の介護を行うこと
  2. 生活援助:掃除や洗濯、買い物などの日常生活の支援をすること

 

介護福祉士として働くということは、利用者さんに必要である「身体介護」・「生活援助」を提供するということです。

利用者さんが「自立した生活」が送れるように支援することが、介護福祉士の役割となっています。

 

介護福祉士の資格は「名称独占」であり、同じ仕事を無資格で行うこともできます。

「では資格をとるメリットはなに?」と思う人いますよね?

 

過去の記事にて「介護福祉士の資格取得のメリットについて」の記事を書いています。

 

介護福祉士の活躍場所は……

「高齢者施設・障害者施設・病院・訪問介護事業所・デイサービス」

など色々ありますが、大きく分けて下記の3種類です。

 

介護福祉士の活躍の場所

  1. 「施設系」……利用者さんが住んでいる施設での業務
  2. 「通所系」……利用者さんが通う事業所(デイサービス)での業務
  3. 「訪問系」……利用者さんの家で行う業務(訪問介護)

 

介護福祉士の働く場所について、詳しくは他の記事でお伝えしています。

 

介護職としての役割は変わりませんが、業務の内容は施設や訪問系でことなります。

 

各種類・それぞれの業務内容や1日のおおまかな流れについて説明していきますね。

 

介護福祉士の仕事内容:施設編

施設系の仕事……高齢者や障がい者の方などが「入所している施設」で働く

 

施設に入居している入居者に対して……

  • 食事介助
  • 排泄介助
  • 入浴介助

などの身体介護を行います。

 

施設に入居されている利用者さんは、日常生活において支援が必要なケースが多いです。

そのため、施設で働く場合には身体介護を行う割合が多くなります。

 

身体介護以外にも

  • 掃除
  • お茶や食事の準備
  • 居室のシーツ交換

上記のような生活援助的なことも行います。

 

また、リハビリ体操やレクリエーションを実施する施設もあるんです。

施設で働く介護福祉士は、色々な業務をこなさなければなりません。

 

施設により業務内容は異なりますが、施設職員は主に身体介護を提供することになります。

 

施設系での働き方について

施設で働く場合、常勤の介護福祉士は早番・遅番・夜勤などのシフト制で働くことが多くなります。

※パートであれば希望の時間で働くことが可能です。

 

夜勤シフトに入らないと常勤になれない職場も多いですが、施設によっては日勤帯の労働だけでも常勤採用となる施設も増えてきています。

 

施設業務での1日の流れ

 

7:00~ 起床介助

朝は利用者さんに声を掛けたり、起こしたりする業務から始まります。

  • 利用者さんに朝の声かけ
  • 車椅子へ移る(移乗介助)
  • 整容
  • リビングや食堂への誘導

 

8:00~ 朝食準備・食事介助

  • お茶・食事の準備
  • 配膳
  • 食事介助
  • 食後の口腔ケア

 

9:00~ トイレ誘導やオムツ交換などの排泄介助

  • 利用者さんをトイレに誘導
  • 居室へ誘導してベットに移ってもらい、オムツの交換を行う

 

10:30~ 水分補給

・お茶やコーヒーなどを用意し、提供する。

※適宜水分の介助を行う。

 

11:00~ 排泄介助・昼食準備

  • トイレ誘導、オムツ交換
  • 利用者さんに車椅子に移ってもらう
  • リビングや食堂に誘導

 

12:00~ 昼食準備 昼食介助

・朝食時と同様に支援する

 

13:00~ 排泄介助

 

14:00~ レクリエーション・リハビリ体操など

  • 利用者さんができる、簡単なレクリエーション
  • 簡単なリハビリ体操

 

15:00~ おやつ介助

・食事の時と同様におやつの介助を行う

 

16:00~ 排泄介助

 

17:00~ 夕食準備

 

18:00~ 夕食準備・食事介助

 

19:00~ 就寝介助(寝る準備を支援する)

  • 利用者さんを居室へ誘導する
  • 口腔ケア
  • パジャマの更衣を介助
  • ベットに横になってもらう(移乗介助)

 

20:00~ 排泄介助

 

21:00~ 就寝

 

21:00 ~ 翌朝 7:00 トイレ誘導 排泄介助 安否確認

夜間帯の主な業務の内容

  • コールの対応
  • オムツ交換・トイレ誘導
  • 安否確認のため、居室の見回り

 

施設で勤務する場合には、大まかには上記のような流れで1日支援を行います。

 

支援する内容には大きな違いはありませんが、施設によってスケジュールや細かい業務内容が異なります。

 

上記の業務の間に

  • 入浴介助
  • 掃除や洗濯
  • 居室のシーツ交換

などが入り、かなり忙しいスケジュールとなります。

 

施設業務の特徴

・働く時間がバラバラである(シフト業務)

※慣れないとかなり体に負担がきます

・業務内容が肉体労働的でハードである

※腰にかなり負担が掛かる

・利用者さん主体なので、時間の管理が難しい

※思うように業務が進まず、かなり精神的ストレスにつながります

 

毎日働く時間が異なるのは、慣れないうちはかなり疲れます。

特に夜勤は生活リズムが崩れるので、負担が大きいです!

 

車椅子やベットに利用者さんを移す作業(移乗介助)やオムツ交換などは、腰への負担も大きく、腰痛の大きな原因となります。

 

また、介護の仕事は利用者主体で支援するので、職員側での時間の管理が難しい場面が多いです。

 

相手のペースに合せることは、慣れないとかなりの精神的にストレスなります…介護福祉士の大きなストレスの1つです。

 

施設職員にはこんな人がおすすめ!
  • 介護職でお金を稼ぎたい人:夜勤手当で稼ぐことができる
  • 体力があり体を動かすことが好きな人:身体を使う仕事が多い
  • 介護のスキルを身につけたい人:知識やスキルがかなり身につきます

 

介護福祉士の仕事内容とは?通所編

通所系…高齢者の方などが通う施設での仕事

 

通所系の介護職員の仕事内容とは……

「利用者さんが通う施設にて食事・入浴・リハビリ体操などのサービスを提供する」

ことです。

 

通所系は「デイサービス」と呼ばれています。

利用者さんの健康維持や身体機能の維持・向上、または利用者さんの家族の負担軽減が主な目的ですね。

 

通所系での働きかたについて

通所系の働きかたは、以下の通りです。

  • 働く時間は日勤帯のみ
  • 身体介護は施設より少なめ(入浴介助やトイレ誘導アリ)
  • レクリエーションや機能訓練が多い
  • 利用者さんの自立度が高い
  • 車での送迎がある事業所が多い

 

施設職員として働くよりは身体介護が少なく、体への負担は軽めですね。

しかし、車での送迎があるので、事故などにかなり神経を使います。

 

また、ご家族との関わりも施設職員より多く、利用者さん本人はもちろん、ご家族との信頼関係も大切です。

 

給料面に関していうと、夜勤手当などもないので、施設よりは少なく設定されていますね。

 

デイサービスでの1日の流れ

8:30~ 利用者さんのお迎え

デイサービスの職員やドライバーが利用者さんを車で迎えにいきます。

 

10:00~ 入浴介助 レクリエーション 機能訓練

送迎が終了すると、利用者さんの入浴介助を行います。

入浴以外にすること
  • リハビリ体操・機能訓練
  • 個別・少人数にてできるレクリエーション(塗り絵や折り紙、将棋など)
  • 他の利用者さんや、職員とお話をする。

 

11:30~ 昼食準備 トイレ誘導

 

12:00 ~ 配膳 見守り

※デイサービスの利用者さんは自立度が高く、食事介助を必要とする場面が施設より少なめです。

安全に食事が摂れているか見守りすること。

 

13:00~ レクリエーション 体操

軽く体操したり、全員で歌を歌ったり、ゲームなど行ったりする時間です。

職員が企画から、物品の準備、実施まで行います。

 

15:00~ 送りだし

お迎えと同じく、利用者さんを家まで送ります。

 

16:00~ 片づけ・記録の記入・ミーティングなど

 

17:00 業務終了

 

以上が、おおまかなデイサービス(通所系)の1日の流れとなります。

 

デイサービスでの業務の特徴
  • 日勤帯での勤務である
  • 送迎に車を運転するので、免許が必要な場合がある
  • 施設より身体介護は少なめである(入浴介助、排泄介助あり)
  • 利用者さんが安全かどうか「見守り」して、必要であれば介助する。
  • リハビリ体操や機能訓練、レクリエーションなどが多い
  • 利用者さんの自立度が高い
  • 利用者さんとそのご家族との関わり合いがある

 

多くの利用者さんが集まるので、1人ひとりが安全に行動できているかを「見守る」ことが重要になります。

 

介護福祉士は「自立した生活を支援する」ので、自分でできることの手伝いは基本的に行いません。

※危険な場面では支援が必要な場合あり。

 

施設で働くより、肉体的に負担は少ないですが、

  • 車を安全に運転する
  • 利用者さんとよくコミュニケーションをとる
  • 利用者さんに安心してもらえるような働きかけ
  • 利用者さんの家族とのコミュニケーション

など精神的負担は大きいかもしれません。

 

通所系はこんな人におすすめ!
  • 人とのコミュニケーションが好きな人
  • レクリエーションが好きな人
  • 絵を書いたり、工作することが好き・得意な人

 

介護の仕事は、比較的年齢が高いかたも活躍している人が多い職業です。

50代、60代、中には70代の人もいるんですよ。

 

40歳以上の未経験の人にも「介護職」をおすすめする記事を書いていますので、もし興味があればチェックしてみて下さい。

 

 

介護福祉士の仕事内容:訪問編

訪問系…利用者さんのお宅に訪問して支援する仕事

 

訪問系は「訪問介護」と呼ばれています。

直接利用者さんのお宅に伺って、掃除や洗濯、買い物などのサービスを提供することです。

 

訪問介護は利用者さんによって仕業務がことなり、幅広い業務内容があるんです。

訪問介護の仕事内容の例

  • 入浴介助や排泄介助などの身体介護
  • 掃除や洗濯、買い物や料理などの生活援助
  • 車椅子からベットに移す、デイサービスに送り出す準備をする

 

1日のスケジュールで働くわけではなく、利用者さんの支援が必要な時間帯にお宅に行ってサービスを提供します。

 

勤務時間は午前8時~午後6時くらいが多く、1回の訪問で利用者さんに掛かる時間は30分から1時間ほど。

 

訪問介護の特徴
  • 利用者のお宅に直接行ってサービスを提供する
  • 業務内容が幅広い(掃除や洗濯、買い物やトイレの介助やオムツ交換など)

※生活援助も身体介護も行う場合あり。

  • 医療行為はNG(訪問看護や訪問診療にて対応)
  • 利用者本人に関わる支援しかできない。

(利用者さんの家族の洗濯・食事の準備などはできません)

 

施設やデイサービスは大人数が対象ですが、訪問介護は利用者さん1人に対しての対応となります。

 

コミュニケーションをとりながら、利用者さんの意向に沿うような対応が必要になります。

 

訪問介護はこんな人におすすめ!
  • 家事が得意な人
  • 聞き上手な人
  • 色々な利用者さんと関わりたい人

 

どこで働くにしても、心とからだの疲労も多くストレスのたまる仕事です。

しかし大変だからこそ、多くの「やりがい」もあるんです。

 

過去の記事にて「介護福祉士のやりがい」についての記事を書いていますので、良かったら参考にしてみてください。

 

介護福祉士を10年以上経験していえること

施設の職員として10年以上介護福祉士として働いてきました。

 

介護福祉士の業務は体力を必要とする場面も多く、精神的なストレスだけでなく体力的にも疲労する場面が多いです。

 

では、なぜ介護福祉士を継続しているかというと

  • 利用者さんから感謝されたり
  • 信頼できる仲間と仕事ができたり
  • 「この人みたいな介護がしたい」という、目標の先輩がいたり
  • リーダーとしてフロアの運営をまかされたり

など、様々な「やりがい」を見出すことができたからです。

 

最初から「介護に向いている・向いていない」は分からないですし、向いている人が良い仕事をするとはかぎりません。

 

介護福祉士の仕事を継続する

少しづつできることが増える

⇨たのしさ・やりがいが実感できる

 

ジャパン
ジャパン
介護福祉士ってやりがいあるかも!

 

という感じで、今も介護福祉士を続けています。

 

もし記事を読んで介護福祉士の業務に興味をもった人がいたら、過去の記事で

「介護福祉士試験の難易度」

について書いています。

 

介護の仕事に興味があったら、ぜひ資格取得を目指してください!

 

 

まとめ:介護福祉士の仕事内容とは?

介護業務は大きく分けて2つです。

  • 1:身体介護
  • 2:生活援助

 

仕事の種類としては、大きく分類して3種類です。

  1. 施設系
  2. 通所系
  3. 訪問系

それぞれで、業務内容がことなります。

 

どこで働くにしても、介護福祉士として働く場合は「人との関わり合い」がとても大切です。

 

利用者さんの家族や職場の同僚、看護師やケアマネ-ジャーなど、連携しながら多方面から1人の利用者さんの支援をしていきます。

 

  • 対人援助スキル
  • コミュニケーションスキル

 

介護福祉士にはこの2つのスキルが不可欠です!

 

介護福祉士とは、自立支援を役割とした介護の専門職になります。

体力面でも大変な部分があるし、精神的ストレスも多い仕事です……

 

しかし大変な経験をしたぶんだけ学べることも多く、やりがいも感じることができる。

だから今も介護福祉士を続けることができています。

 

この記事を読んで、少しでも介護福祉士の仕事に興味をもって頂けたらうれしいですね。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

それではまた!

 

記事を読んで介護福祉士に興味をもった方、別の記事で「介護福祉士の転職」についてお伝えしています。

 

また、「これから介護福祉士の資格に挑戦してみたい」というかた、下記の記事で

「ユーキャンの通信講座」

についてレビューしていますので、受講の際は参考にしてみてください。