介護福祉士資格の難易度について1発合格の私が超簡単に解説する記事
介護福祉士の国家試験について
「どんな試験でどのくらい難しいんだろう?」
と、疑問に思う人いるのではないでしょうか。
実はこの記事を読めば、介護福祉士試験の難易度が簡単に理解できるんです。
自分は「介護福祉士の国家試験」に1回で合格しています。
その経験から、介護福祉試験の難易度についてお伝えしていきますよ。
・介護福祉士の資格について難易度について
・効率的な勉強方法、適切な勉強期間について
・受験資格や試験内容、おすすめ参考書など
この記事を読めば、試験に関する疑問や不安が解消できます。
また、試験勉強について「どんなことを、どのくらい勉強すれば良いか」が簡単に理解できますよ!
実技試験が必要なケースがありますが、免除になることが多いのでこの記事ではあまり触れていません。
この記事を書いた人:しゅうへい・ジャパン
職業:福祉施設に勤務(15年目)
趣味:筋トレ・読書・Twitterなど
介護15年の経験から、介護福祉士の資格についてお伝えします。
この記事の信頼性:介護福祉士、ケアマネ、社会福祉士の資格を取得しています
介護福祉士の試験、介護福祉士資格とはどんなもの?
「介護福祉士」という資格は「社会福祉士及び介護福祉士法」に制定されている介護関係の資格であり、介護職では唯一の国家資格になります。
「介護福祉士試験」は年に1回、試験日は毎年1月の下旬の日曜日に行われます。
問題数は125問、制限時間は220分間です。
筆記試験に受かり登録すれば、介護福祉士の資格を取得できるという流れになりますね。
実技試験が必要な場合があるので、自分の資格取得のルートは要確認です!
※資格取得のルートがいくつかあるので、後ほどご紹介します。
介護福祉士の資格は
「介護の専門知識や技術を持ち、それらを活用して対象者をケアする専門職」
としての証になります。
介護の仕事は「介護福祉士」の資格を持っていなくてもできる「名称独占」という資格です。
しかし介護の仕事を継続するのであれば、介護福祉士資格は絶対に取得した方が良いですよ!
メリットはこちら
- 介護の専門職としての基本的な資格である
- 資格を持っていないと就職できない会社がある(転職しやすい)
- 今後のスキルアップにつなげることができる
- 資格手当がもらえる(会社による)
介護職に就いている人は、多くの割合で「介護福祉士」の資格を持っています。
福祉職として、それだけ基礎的で重要な資格であるといえるでしょう。
実技試験について
実技試験は制限時間が5分、ある設定下で利用者さんに対して実際に介助をする試験となります。
- 問題をよく読む
- 緊張せずにリラックス
- 過去にどんな設定があったか過去問を確認しておく
- 利用者さんとのコミュニケーション・残存機能をいかす・安楽と安全に注意。
以上のような対応ができれば、問題なく試験に合格できますよ。
介護福祉士のメリットについて、下記の記事で詳しくお伝えしています。
介護福祉士の資格の難易度ってどのくらい?
介護福祉士の資格試験の合格率は約60%、直近の3年間では約70%の受験者が合格しています。
試験の難易度としては比較的やさしめな部類となりますね。
なぜ合格率が高く設定されているかというと、介護福祉士の国家試験は
「落とす試験」ではなく「知識を確認する試験」に近いイメージ
だからです。
実際に、ケアマネや社会福祉士などの合格率は10~20%程度となっており、介護福祉士の資格試験より難しく設定されています。
合格率から考えると、介護福祉士は「知識の確認」の試験、ケアマネや社会福祉士の試験は「選定」のための試験であるといえます。
まったく勉強していない人や、数日しか勉強していない人もいるなかで70%ほどの合格率。
介護福祉士の試験は、しっかりと勉強すれば高い確率で合格できる難易度が比較的やさしめな試験ということです。
介護福祉士試験の合格率について
直近5年間の介護福祉士試験、合格者数・合格率
直近5年間の受験者数と合格者数・合格率の推移
令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | |
受験者数(万人) | 9.46 | 8.40 | 8.44 | 8.30 | 7.91 |
合格者数(万人) | 6.97 | 5.87 | 5.99 | 6.00 | 6.67 |
合格率(%) | 73.7 | 69.9 | 71.0 | 72.3 | 84.3 |
出典元:『介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移』(厚生労働省)
2024年度の合格率は82.8%、2023年度は84.3%、最近2年の合格率は8割を越えています。
1回の試験で受かることは可能?
介護福祉士の試験を1回で合格することは十分可能です。
実際に自分も含めて、まわりの人達の多くが1回で試験をパスしています。
しっかりと正しい方向性で勉強すれば、1回で合格することは難しくありませんよ。
油断は禁物!日々介護の仕事をしているだけで合格は難しい
たとえば、デイサービスで働いている人が日々介護の仕事をしているからといって、勉強せずに介護福祉士の資格をとることは難しいです。
介護の幅広い分野の中から100問以上の問題に答えるので、1つの分野の業務だけでは知識の量が足りません。
合格率7割だとはいえ、確実に介護福祉士の資格を獲得するには、ある程度の勉強が必要になります。
福祉関係の他の資格に比べて難易度は?
上記にもありますが、介護福祉士の資格は他の福祉関係の資格より難易度は低く設定されています。
他の福祉関係の資格を例に挙げますと…
介護支援専門員(ケアマネ):合格率=約15~20%
社会福祉士:合格率=約25%
繰り返しになりますが、合格率が高い理由は以下のとおりです。
- 介護福祉士は落とす試験ではなく「知識の確認」の試験
- 他のケアマネ・社会福祉士は「選定する」試験
実際に介護福祉士には1回で受かっても、ケアマネ試験に何度も挑戦している人はたくさんいます。
介護福祉士の資格取得は、仕事のステップアップの第1段階の課題だといえますね。
不安であれば通信講座の受講もアリ
介護福祉士の試験は、独学でしっかり勉強すれば合格可能な試験です。
しかし……
- 独学では不安
- 勉強方法が分からない
- どんな教材を使って良いか悩む
上記のような「勉強に不安がある人」は、通信講座の受講も検討してみましょう。
自分が実際に、ユーキャンの通信講座で学習したレビュー記事があります。
受講の参考にしてみてください。
介護福祉の資格の難易度、どんな勉強がどのくらい必要?
試験勉強は、基本的にやることは2つだけです。
介護福祉士試験の勉強方法
- 1つの参考書を5回読み込む
- 1つの過去問題集を5回解く
以上の作業をしっかりこなせば、試験に合格できる確率は高いです!
上記の方法がおすすめな理由は、勉強の方法がシンプルで分かりやすいからですね。
単純な勉強方法なので、スキマ時間にも少しづつ勉強することができます。
出勤途中や休憩時間などに勉強できるし、やるべきことがシンプルなので勉強に取り組みやすい方法です。
1つの参考書を5回読みこむ
1つのテキストや過去問を5回は読み込んで下さい。
1回読んだだけでは、内容の理解は難しいです。
時間はかかっても、分からないところは調べるクセをつけて勉強していきましょう。
何ページにどんなことが書かれているかを覚えるくらいまで読み込めば、インプットは問題ありません。
口パクや声に出して読むと記憶に残りやすいので、試してみてくださいね。
ユーキャンの速習テキスト、重要問題集がおススメ!
説明も丁寧で、図が多く使われているので理解しやすい参考書となっています。
フルカラーで内容もすごく分かりやすく、大切なポイントなども効率的に学べますよ。
1冊の過去問を5回解く
参考書でインプットしたら、問題集でアウトプットしていきましょう。
1冊の過去問題集を5回、正解率95%以上を目指してください。
最初は理解できなくて全然OKです!
やっていくうちに理解できていくので、ひたすら問題を解くことに集中していきましょう。
本番の試験でも、全く答えの検討がつかない問題が出題されます。
パニックにならないように、多くの問題に触れていきましょう。
こちらもユーキャンの過去問題集がおすすめ!
参考書と同じ出版社の方が勉強しやすいです。
リンクする部分もありますし、表現や作りがにているのでスムーズに勉強することができます。
勉強方法について
テキストも過去問題集も、1冊だけに集中して勉強することが効果的な勉強方法です。
理由は以下のとおりです。
- 複数の参考書を読んで内容を理解する時間がない
- 色々な参考書を購入しても、内容をしっかり把握するまで読み込まない
いろいろな参考書を購入しても、勉強が中途半端になって必要な知識を学ぶことが難しくなります。
色々な参考書を購入せずに、少ないテキストで集中して勉強するのがおすすめです。
この2冊のテキストについて、少し詳しい記事があります。
どのくらいの期間勉強すれば良いの
試験合格に必要な勉強時間は250時間といわれているんです。
1日にどれだけ勉強に時間をとれるかによりますが、3カ月から6カ月ほど勉強期間をとれば余裕をもって試験にのぞめますね。
3日だけ勉強して受かった人や「1カ月くらいで大丈夫だよ」という人、色々なケースを聞いたことがあります。
確実に合格を目指すのであれば、最低3カ月は勉強期間にあててください。
なぜなら、慣れないうちは「勉強する」という習慣をつけるだけでも大変であり、勉強時間の確保が難しいからです。
参考書を購入して満足してしまうっていうことありませんか?
自分は参考書を購入して勉強を始めたのは1か月後でした・・・
少しづつ勉強の習慣をつける⇨参考書でインプット⇨過去問でアウトプット
勉強の習慣をつけて、毎日コツコツと積み重ねることが1番確実に合格できる方法なのです。
介護福祉士試験の勉強をはじめる時期について、他の記事で詳しくお伝えしていますよ。
介護福祉士試験の受験資格や試験内容など
介護福祉士の受験資格を得るルートは以下のとおりです。
介護福祉士受験資格取得ルート図
介護福祉士の受験資格を得るためには、以下の4つのルートがあります。
介護福祉士受験資格取得ルート
- 養成施設に通うルート
- 実務経験を積むルート
- 福祉系高校を卒業するルート
- EPAルート(研修を受けながら就労する外国籍の方のルート)
それぞれのルートで、養成施設に通う必要があったり、実技試験を受ける必要があったりします。
それぞれのルートについて、少し解説を加えていきますね。
実務経験ルート
実務経験3年+実務者研修
もしくは
実務経験3年+介護職員基礎研修+各淡吸引等研修
どちらかを満たしていれば、受験資格を得ることができます。
実務経験だけでは、受験資格を得ることはできません。
実務経験ルートは、実技試験は免除となります。
養成施設ルート
介護福祉士の養成施設を卒業後に介護福祉士となるルートです。
平成29年度から令和8年度までに卒業の方は、5年の期限付きで介護福祉士の資格を得ることができます。
「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正により、平成29年度(第30回)から、養成施設ルートが介護福祉士国家試験の受験資格となりました。
なお、養成施設を令和8年度末までに卒業する方は、卒業後5年の間は、国家試験を受験しなくても、または、合格しなくても、介護福祉士になることができます。
この間に国家試験に合格するか、卒業後5年間続けて介護等の業務に従事することで、5年経過後も介護福祉士の登録を継続することができます。
令和9年度以降に養成施設を卒業する方からは、国家試験に合格しなければ介護福祉士になることはできません。
福祉系高校ルート
福祉系高校・特例高校等を卒業するルートになります。
福祉系の高校を平成21年度以降に入学して、必要な単位数を修めて卒業する
⇨受験資格を得ることができる。
(実技試験は免除)
福祉系の高校を平成21年度以前に入学して、必要な単位数を修めて卒業する
- 実技講習を受ければ実技試験免除
- 受けなければ筆記試験合格後に実技試験を行う
特例高校等を必要な単位数を修めて卒業する
⇨実務経験9カ月
⇨実技講習を受講すれば実技試験免除
受講しなければ筆記試験のあとに実技試験あり。
4つめに経済連携協定ルート(EPA)という、外国から日本に来た人の資格取得のルートもありますが、この記事では説明を省かせていただきます。
介護福祉士資格の試験内容
試験内容は以下のとおりです。
- 制限時間は220分(午前・午後に分かれる。)
- マークシートで5択の中から正解を1つ選択する。
- 全部で125問、合格基準は約60%。
筆記試験(11科目群)
試験科目 | 問題数 | |
人間と社会 | 人間の尊厳と自立 | 2 |
人間関係とコミュニケーション | 2 | |
社会の理解 | 12 | |
介護 | 介護の基本 | 10 |
コミュニケーション技術 | 8 | |
生活支援技術 | 26 | |
介護過程 | 8 | |
こころとからだのしくみ | 発達と老化の理解 | 8 |
認知症の理解 | 10 | |
障害の理解 | 10 | |
こころとからだのしくみ | 12 | |
医療的ケア | 医療的ケア | 5 |
総合問題 | 総合問題 | 12 |
125問 |
※年度によってその分野の問題数はことなります
介護福祉士の資格の難易度が分かれば、次なる目標を掲げよう!
介護福祉士の資格の難易度や概要などが理解できたら、その先のビジョンも視野に入れておきましょう。
「介護福祉士」という資格は福祉職の基礎となる資格。
この資格の取得がゴールではなく、スタートとしての意識を持つことが重要です。
- 介護福祉士
- ケアマネ
- 社会福祉士
実際に、自分は資格を取得していくごとに賃金も上がっていきましたし、多くの知識やスキルも得て仕事の幅が広がっていきました。
過去の記事では「福祉業界の転職」についてお伝えしています。
自分のキャリアアップのためには「他の施設、事業所への転職」という方法も1つの選択肢ですよ。
ケアマネや社会福祉士など、さらなる資格を目指す理由
介護福祉士としてはたらく際には、介護現場での仕事が多いです。
介護現場の仕事は体に負担が掛かる場面が多く、年齢を重ねていくにつれて厳しい状況になってきます。
特に腰を悪くする職員が多く、腰痛が理由で退職する人もいます。
その時に、自分自身に知識・スキル・資格などがあれば、働きかたを選択することができますよね?
- 働きかたを選ぶことができる(介護の現場や事務仕事など)
- 昇給や資格手当などで給料アップ
- 個人に「価値」が生まれるので、働く環境を自由に選択できる
介護福祉士の仕事だけを続けていても、仕事の幅や選択肢に限界があります。
さらに、昇級や給料アップなども多くはみこめません…
介護福祉士をファーストステップとして、ケアマネジャーなどさらなるスキルアップを目指しましょう!
別の記事にて「介護福祉士がキャリアップすべき理由」についてお伝えしています。
まとめ:介護福祉士の資格の難易度はやさしめ!やるべき勉強2つ!
介護福祉士試験の難易度は以下の通りです。
令和元年~5年度の介護福祉士試験合格率になります。
合格率は約70%で、介護系の試験ではやさしい方の部類に入りますね。
- 参考書を5回読み込む
- 過去問題集を5回とく
おすすめする勉強期間は3カ月~6カ月ですね。
介護福祉士試験に必要な勉強時間は250時間といわれています。
介護福祉士試験は合格率は70%ほど。
参考書や過去問で勉強すれば、1回での合格も十分可能です。
まずは介護福祉士の資格取得が第1目標ですが、その後のスキルアップも意識しておくと良いですよ
理由は以下の通りです
- 自分自身に「価値」をつけて、働きかたや環境など、選択できる幅を広げるため。
- 「自己決定」したほうが、仕事に対して”やりがい”や”おもしろみ”を感じることができるから
「やらされてる仕事より、自分で選んでやっている仕事」のほうが、楽しくないですかね?
スキルを獲得すればそれが可能になります。
最後にもう一度、試験に合格できる良い方法を書いておきますね。
毎日コツコツと積み重ねることが、1番確実に合格できる方法なのです。
この記事が、介護福祉士試験を受験する方に少しでもお役に立てたらと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
それではまた!