介護福祉士の働く場所について介護歴15年の私が10分で詳しく解説
これから介護福祉士を目指す人や介護職として職場を探す人、このような疑問をお持ちではないですか?
実はこの記事を読めば、「介護福祉士の働く場所」が簡単に分かるんですよ。
介護歴15年以上、介護士、ケアマネ、相談員を経験してきた実体験から
「介護福祉士の働く場所」
についてお伝えしていきます。
・介護福祉士の資格とはどんなもの?
・介護福祉士の働く場所について
・働く場所を選ぶときのポイントとは?
・介護福祉士の働く場所の探し方は?
この記事を読めば、「介護福祉士の働く場所」について簡単に分かるし、「働く場所を選ぶときのポイント」もチェックできますよ。
【この記事を書いた人】しゅうへい・ジャパン
【職業】介護職員、ケアマネジャー
【趣味】筋トレ、読書、アニメ鑑賞など
介護経験15年の経験から”介護福祉士の働く場所”についてお伝えします。
この記事の信頼性:介護福祉士、ケアマネ、社会福祉士の資格を取得しています。
介護福祉士とはどんな資格?
「介護福祉士」の資格は、「社会福祉士及び介護福祉士法」に制定されている介護関係の資格であり、介護職では唯一の国家資格なんです。
「社会福祉士及び介護福祉士法」にて、介護福祉士とは以下のように定義されています。
専門的知識及び技術をもって,身体上又は精神上の障害があることにより,より日常生活を営むのに支障がある者につき入浴,排せつ,食事その他の介護を行い,並びにその者及び介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいうものとすること。
分かりやすくお伝えすると……
介護福祉士とは専門的な知識や技術をもって、困難を抱える人に対し、入浴や排泄などの支援をする者のこと。
また、他の介護職に対して、指導をしていくことを役割としています。
介護の仕事をするのであれば、「介護福祉士の資格」は取得しておきましょう。
資格手当や処遇改善金など給与面でのメリットが多く、昇進・昇格などにも影響してくるからです。
介護福祉士の資格の取り方について
介護福祉士の資格を目指す場合、以下のようなルートで「受験資格」を得ることができます。
介護福祉士受験資格取得のルート図
参照元:社会福祉振興・試験センター
受験資格を取得するためのルートは4つです。
- 養成施設ルート
- 実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
- 経済連携協定ルート
どの受験ルートでも国家試験に受かる必要がありますので、よく確認しておきましょう。
詳しくは下記の記事にてお伝えしています。
専門学校など養成施設に通う場合は、卒業時に受験資格を得ることができます。
また、働きながら資格取得を目指すなら「実務経験ルート」。
実務経験3年と研修が必須条件ですね。
介護福祉士が働く場所とはどんなところ?
介護福祉士として活躍する場所は、色々な施設や事業所があるんです。
- 介護施設:施設に入所している利用者さんを支援する
- 訪問介護事業所:利用者さんのお宅に訪問して必要な支援を行う
- デイサービス:デイサービスに来た利用者さんに対して、サービスを提供する
介護福祉士として働く場合、上記のような「介護現場」での仕事以外にも、いくつか活躍する場所がありますね。
介護職として働くときには、それそれの場所の特徴を理解して、自分の目的に合った職場を選択することが大切です。
上記の3つに加え、介護現場以外での働きかたについてもお伝えしていきます。
介護施設で働く
介護施設で働く場合、入居している利用者さんに対して食事や排泄、入浴などの必要な支援を行います。
他にも、施設によってシーツ交換や掃除、洗濯なども仕事の一部となる場合もありますね。
介護施設で勤務する場合の特徴は……
- シフト制で働くことが多く、仕事する時間帯がバラバラである。
- 排泄・入浴介助など身体介護が多く、体力面での疲労が大きい。
- 夜勤手当や役職手当、残業代や処遇改善金などがついて、給料が高めである。
介護職の夜勤について、詳しく解説している記事があります。
良かったらチェックしてみてください。
介護施設にも特養や老健など、色々な種類があります。
それぞれの施設についても、簡単にお伝えしていきますね。
特別養護老人ホーム
利用者さんが入所して、生活する場となる施設です。
「老人ホーム」というイメージに1番近い場所かもしれませんね。
要介護3以上の利用者さんがほとんどなので、食事や排泄介助など、身体介護をする場面が多い施設です。
介護老人保健施設
介護老人保健施設は特別養護老人ホームとは違い、生活の場ではなく「治療」を目的としているケースが多い施設になります。
医師やナースが常駐しており、医療ケアやリハビリなど、個人に合った必要な医療を提供し、自宅復帰を目指す施設です。
介護福祉士の仕事としては基本特養と同じですが、医療ケアやリハビリのサポートをすることも役割となりますね。
有料老人ホーム
有料老人ホームでは、特養などと同じように、入居者に対して食事や排泄などの支援を行います。
特養と違うのは、「自立~要介護の利用者さんまで幅広く入所している」ということ。
有料老人ホームの施設ごとに入居者の介護度は異なります。
有料老人ホームの種類
- 介護付き:食事や排泄介助などの身体介護や生活支援が受けられる。
- 住宅型:食事や掃除など生活支援が受けられる施設。
- 健康型:家事のサポートがついた施設で、身の回りのことは自分で行う。
特養と同じように「身体介護」がメインの施設もあれば、「生活援助や見守り業務」など、間接的な支援が主な業務の施設もあるんです。
グループホーム
認知症の診断を受けている高齢者の方が、5~9人の少人数で必要な支援を受けながら生活をする場になります。
グループホームの入所条件は要支援2以上
他の施設と大きく違う所は、掃除や洗濯などを自分で行う必要があるという点です。
なので、ある程度は自立していないと、グループホームでの生活は難しくなります。
介護職の仕事内容は、他の施設と同じように食事や排泄、入浴などの介助ですね。
それに加え、グループホームでは食事の準備や掃除、洗濯など、生活支援も介護職の仕事となっていますよ。
障がい者施設
上記でお伝えした施設は、入居者さんは高齢者でした。
しかし、支援対象が障害をもった方である「障がい者施設」でも、介護福祉士は活躍しているんですよ。
仕事の内容としては、他施設と同様に、入所者さんに対して食事・排泄介助など、必要な支援をしていきます。
障害にも様々な種類があるので、その方の状態に合った支援が必要になってきますね。
施設業務はこんな人が向いてます
施設で働くなら以下のような人がおすすめです。
- 給料が良い場所で働きたい
- 移乗や排泄介助など、介護技術を学びたい
- 体力や精神力に自信がある
施設業務は働く時間がバラバラだし、身体介護が多く体力・精神力が多く必要となってきます。
その分、夜勤手当や残業代などで、施設の給与は高めに設定されているんです。
訪問介護事業所で働く
訪問介護事業所は、訪問介護の介護士(ヘルパー)が所属している事業所のことです。
利用者さんが自宅で自立した生活を送れるよう、事業所の介護士がお宅に訪問して、必要なケアを行います。
訪問介護の仕事内容としては……
- 身体介護:食事、入浴、排泄介助
- 生活援助:買い物、掃除や洗濯
- その他:病院の付き添い、車の乗降支援など
訪問介護は原則として、時間内で仕事を終わらせる必要があります。
また、利用者さん本人への支援なので、ご家族や親族の方などの支援はできません。
訪問介護事業所はこんな人におすすめ
ヘルパーとして働くなら、こんな人がおすすめです。
- 料理や掃除、洗濯など、家事全般が得意
- 1人の利用者さんと向き合ってケアがしたい
- 自分の空いている時間で仕事がしたい
訪問介護は、基本的に1対1での対応となります。
コミュニケーションをとりながら、1人の利用者さんに向き合ってケアすることができますよ。
また、訪問介護は30分、1時間など単位が決まっているので、スポットで働きたい人にもおすすめです。
デイサービスで働く
デイサービスとは「通所介護」のことであり、利用者さんが通って支援を受ける施設となります。
デイサービスの仕事内容
- 食事、排泄、入浴介助などの身体介護
- 体操やレクリエーションなど、機能訓練的な役割
- 利用者さんや職員とのコミュニケーションで、活気ある生活を支援する
施設によってことなりますが、対象としている利用者さんは「要介護、要支援認定を受けている方」となります。
利用者さんへの支援はもちろん、普段介護している「家族の負担軽減」もデイサービスに求められている役割となってるんです。
介護福祉士の仕事内容について、別の記事で詳しくお伝えしていますよ。
デイサービスはこんな人におすすめ
デイサービスで働くなら、こんな人が向いてます
- 人を楽しませること、レクリエーションが好き
- コミュニケーションが得意
- ある程度、決まった時間で働きたい
デイサービスでは体操やレクを実施するので、運動が好きだったり、レクが得意だったりする人におすすめです。
また、施設と違い「8:00~17:00」など、働く時間もある程度は決まっているので、日中に働きたい人にも都合が良いですよ。
デイサービスで働く場合は送迎があるので、「普通運転免許」があると就職しやすいですね。
車の運転が好きな人にもおすすめな職場です。
介護現場以外で働く場合
介護福祉士は介護の現場だけでなく、現場以外にも活躍の場があるんです。
介護職の現場以外での活躍する場所
- 福祉用具専門相談員:その人に合った福祉用具の選定や調整、助言などを行う
- サービス提供責任者:訪問介護事業にて訪問介護員の調整をする
- 介護事務:介護保険など、介護に関す事務作業
実はこれらの仕事は、介護福祉士の資格がなくてもOKなんです。
しかし、資格をとることで、より専門性の高い仕事ができるし、職業の選択肢が広がるというメリットがありますね。
他に一般企業でも、福祉と関連する会社であれば、資格が役に立つケースもあります。
介護福祉士として働くとき、「介護現場以外の選択肢もある」ということを、理解しておきましょう。
下記の記事では、「介護福祉士の資格を活かせる職業」についてお伝えしていますよ。
介護福祉士として働く場所を選ぶときのポイント
介護福祉士として働く場所を選ぶとき、自分の中で「選ぶポイント」を明確にしておくと良いですよ。
- 「なんとなく働きやすそう」
- 「なんとなく自分に合っていそう」
このような曖昧な選択基準だと、入職したあとに後悔します。
介護歴15年の自分がお伝えしたい、「働く場所を選ぶときのポイント」は以下の6点です。
- 給料
- 業務内容
- 職場の環境、場所
- 福利厚生、休日日数
- 職員のスキルアップ制度
- 職場の人間関係、利用者さんへの接遇
すべて満足できる職場を見つけるのは、正直難しいです。
この中で優先順位をつけて納得できる職場をみつけることが、職場を選ぶときにはとても大切になってきます。
職場選びのポイント6点について、解説を加えていきますね。
ポイント➀:給料で選ぶ
仕事選びをしていくうえで、給料は大きな判断材料となってきます。
自分の生活がありますし、家族を養ってる人もいますからね。
職場選びの際に給料を重要視するのであれば、「介護施設」で働くことをおすすめします。
夜勤手当や資格手当、処遇改善金や残業手当など、基本給に上乗せされる金額が多いからですね。
「特養」や「老健」ではシフト制で働くことがほとんどで、夜勤もあり、慣れるまでは大変かもしれません。
しかし、その分は給与が多めなので、お金を重要視するなら「介護施設」に絞って職場選びをしましょう。
他の記事にて、「介護福祉士の給料」についてお伝えしています。
ポイント➁:業務内容で選ぶ
業務の内容で職場を選ぶとき、「自分はどんな仕事がしたいか?」を、もう1度確認すると良いですよ。
目的別、働く場所について
- 介護技術の基礎を徹底的に学びたい⇒介護施設
- 利用者さん、1人と向き合う仕事がしたい⇒介護ヘルパー
- レクやリハビリを通して、利用者さんの笑顔がみたい⇒デイサービス
業務内容で職場を選ぶなら、「介護の仕事をする目的」を自分の中で明確にしておく必要があります。
ポイント➂:福利厚生や休みの日数で選ぶ
職員の福利厚生や休日日数は、事業所や施設によって変わってきます。
施設の福利厚生や休日について
- レジャー施設の利用料金が割り引かれる
- 食堂があり、職員割引で利用できる
- 夜勤明けが休日扱いである
- 年間休日120日以上……などなど
職場を選ぶとき、福利厚生や休日を重要視するならば、面接や見学のときにしっかり確認しておきましょう。
ポイント➃:職員のスキルアップ制度が充実しているか
職場で資格をとったり昇進したりとスキルアップを目指す人は、そのような制度やサポートがあるか、職場へ事前の確認が必要です。
研修や資格取得に関しての確認事項
- 研修は業務時間として扱われるか
- 研修費などは会社負担なのか
- 資格の受験費用、登録料について
- 資格手当などは充実しているか
- リーダー研修、メンター研修などは行われているか
- 「介護福祉士の資格から、もっと成長して昇進したい!」
- 「ケアマネや社会福祉士を目指したい!」
という”自分の成長を目的とする職場選び”をするときは、スキルアップ制度などをこまかく確認しておきましょう。
介護福祉士のキャリアアップについて、他の記事にて詳しくお伝えしています。
ポイント⑤:人間関係や利用者さんへの接遇面で選ぶ
介護職の職場選びにおいて
- 「職場の人間関係」
- 「入居者さんへの対応」
これらは、とても大切なポイントとなってきます。
なぜなら、職場の良し悪しは、上記の2点に大きく影響されるからです。
良い職場は、職員同士の人間関係も良好であり、利用者さんへの対応もやさしく丁寧になる傾向がありますね。
逆に人間関係が良くないと、職員間の連携がとれないので、業務に追われたり、ミスや事故が多くなったりします。
正直、入職前にこれらの状況を判断するのは難しいです。
職場の離職率などを確認し、施設や事業所の見学の際には、職員さんの接遇面をチェックしておくと良いですよ。
ポイント⑥:施設の環境や立地条件で選ぶ
介護職として職場を選ぶとき、職場の環境や立地で選ぶのも1つの方法です。
施設の環境や立地で選ぶときのチェックポイント
- 自宅から職場までの距離
- 職場は清潔で整理・整頓されているか(においにも注意)
- 交通の便は良いか……など
介護施設で働く場合、早番などは7時頃からの仕事になります。
自宅から遠いと早く起きるのが大変だし、毎日の通勤時間が積み重なって負担になることもあるんです。
働くなら整理整頓されていて、清潔感があるほうが良いですよね?
物が散乱していたり、排泄物のにおいがする施設で働くのは、あまり気持ちの良いものではありません。
職場の人間関係に加えて、通勤時間や職場環境なども確認しておくと、失敗しない就職・転職ができます。
介護福祉士として働く場所を探すときの方法とは?
「介護の仕事はどうやって探したら良いの?」
という、就職や転職の方法について、疑問に思ってる人もいるんではないでしょうか?
自分がおすすめする「職場選びの方法」は以下の5点です。
- ハローワーク
- 雑誌やチラシをチェック
- ネットで検索
- 家族や親せき、知り合いからの口コミ
- 介護求人サイトに登録する
これらの方法で職場を探せば、色んな種類の職場をチェックすることができます。
ネット検索すれば、求人情報などすぐに確認することが可能です。
また、家族や知り合いに介護関係の職員がいれば、その人から情報を聞くという方法もありますね。
ポイントとして、働く場所を探すときは上記の方法1つでなく、複数実践して情報を多く手に入れましょう。
そのほうが、自分の納得できる働く場所が見つかりやすいですよ。
上記の①~⑤について、少し解説を加えていきます。
ハローワーク
働く場所を探すといえば、ハローワークが有名ですよね。
これは介護業界でも同じことがいえます。
行政が運営している機関なので信頼性があるし、自分1人ではなく担当者と相談できるのがメリットとして大きいですね。
希望に合った就職先を、担当者と一緒に相談しながら決められます。
働く場所を選ぶなら、まずは”ハローワーク”に相談するのがおすすめですよ。
雑誌やチラシ
新聞のチラシや就職雑誌などの媒体にも、働く場所の情報は多いですよ。
職場を選ぶときには、雑誌やチラシもよく確認しておきましょう。
その中で、興味のある施設や事業所をチェックしておくことも大切です。
あとは、給与面や福利厚生など、他の就職先との比較対象としての情報収集にも役に立ちます。
情報は多くて損はありません。
新聞のチラシや就職雑誌は、積極的にチェックしていきましょう。
ネットで検索する
介護福祉士として働く場所を探すとき、1番早くてお手軽な方法が「ネット検索」です。
”Google”などで、検索窓に「介護職 就職先」と入れて検索すれば、多くの情報を確認することができます。
しかし注意して頂きたいのは、検索で手に入る情報は、誰でも簡単に手に入れられるものであるということ。
給料、働きかた、福利厚生など、詳しく求人情報を知りたい場合は……
- ハローワークで同じ施設を調べてみる
- 直接、事業所に問い合わせてみる
- 就職サイトで施設の採用情報を確認する
上記のような、1歩ふみこんだ行動をすることで、具体的で確実な情報を得ることができます。
家族や親せき、知り合いからの口コミ
家族はもちろん、親戚や友達など、知り合いから介護関係の働く場所に関して、情報を得ることも大切ですよ。
近い関係からの情報は信頼性もあるので、かなり有力な情報だといえます。
情報を提供してくれた人がおすすめすれば、その場所に就職してもかまいません。
実際に事業所を利用している利用者さんに話を聞ければ、とても有益な情報にもなりますよね。
まわりに介護関係の職についている人や、事業所を利用している人がいたら、直接話を聞いてみましょう。
就職に有利な情報をもらえる可能性がとても高くなります。
介護求人サイトに登録する
介護職として就職するとき、「介護求人サイトに登録する」という方法も有効な手段なんですよ。
多くの求人情報をチェックできますし、就職アドバイザーの手を借りながら職探しをすることもできるんです。
自分で調べるだけでは入手が難しい「未公開情報」も、求人サイトで知ることも可能です。
また
「1人では就職活動が不安……」
という方にとって、色々なサポートがあることも、求人サイトを利用するメリットでもあります。
介護に特化した求人サイトも多く、登録はほぼ無料です。
就職、転職の際には求人サイトに登録し、多くの情報を集めながら、自分に合う職場を選ぶようにしましょう。
1つのサイトだけでなく、2~3つのサイトに登録しておくことで、より多くの情報が手に入ります。
介護福祉士の就職について、他の記事で詳しくお伝えしています。
介護経験15年の私がお伝えする介護福祉士のメリットとデメリット
介護職として15年間働いて感じる
「介護福祉士としてのメリットとデメリット」
についてお伝えしていきます。
介護の仕事をする際、仕事のメリットを知っておくことで、やりがいやモチベーションにつながりやすいからですね。
また、デメリットについて知っておくと、回避できたり、解決策を考えられたりと、課題に対して先回りができます。
介護経験15年の自分が感じる仕事のメリット・デメリット
- 休みの都合がつきやすい
- 感謝される仕事である
- 職と給料が安定している業界である
- 給料が低く、差もつけづらい
- 心身ともに疲労する仕事である
- 職場環境が人間関係に大きく左右される
あくまで個人的に感じる印象なので、参考程度に意識しておいてくださいね。
介護福祉士の仕事についてメリット・デメリットを、詳しくお伝えしていきます。
介護福祉士のメリット➀:休日
働く場所によって異なりますが、介護の事業所は土日祝日などに関係なく、営業していることが多いです。
土曜日や日曜日に働くことも多いですが、平日の自分の好きな日に休むこともできるんですよ。
病院や銀行などは休日にやっていないことが多いので、それらの用事を休みに済ますことも可能です。
休日のレジャー施設や観光地は混んでることが多いですが、平日に行けばゆったり楽しめますよ。
- 平日休める
- 好きなときに休めて都合がつけやすい
このような休日に関する部分が、介護福祉士のメリットの1つだと感じますね。
施設や事業所、働きかたによって、休日が決まってることもあります。
メリット②:感謝される仕事
介護福祉士は、介護サービスを提供して給料をもらう仕事です。
食事、排泄、入浴介助を提供するのは当たり前のこと。
しかし、利用者さんに支援をすると
- 「いつもありがとうね」
- 「本当に助かったわ」
など、笑顔で感謝の言葉をもらうことが多いです。
また、利用者さんのご家族様からも、よく感謝の言葉を頂きます。
仕事でやってる介護ですが、感謝の言葉をもらうと、やりがいやモチベーションにつながるものなんですよ。
これは、15年続けてきても感じることです。
介護福祉士として、笑顔や感謝を頂けることが、15年仕事を続けられる理由となってます。
別の記事では「介護福祉士のやりがい」について詳しくお伝えしていますよ。
メリット③:職と給料の安定
ハローワークで調べたり、新聞チラシなどをみたりすると、介護職の募集がとても多いことが分かります。
どこの業界でも人手不足ではありますが、介護業界全体でも人手が足りていません。
今後も高齢化が進み、高齢者が増える一方で労働人口は減少していきます。
介護福祉士の需要は今後も増すばかり、働く場所に困ることはありません。
「介護福祉士の資格」を持っていれば、職に困らず安定した給料がもらえるということです。
介護福祉士の仕事は”安定した需要がある”という点が、大きなメリットだといえますね。
介護福祉士のメリットについては、他の記事で詳しくお伝えしています。
次からはデメリットについてお伝えします。
介護福祉士のデメリット➊:低賃金、差がつけにくい
介護業界は介護保険で成りたってる部分が多く、あまり高い給料は期待できません。
介護福祉士の平均年収は、おおよそ400万円ほどとなっています。
各職種の平均給与額
職種 | 介護福祉士 | 社会福祉士 | ケアマネ | 実務者研修 | 初任者研修 | 資格なし |
平均給与(円) | 329,250 | 353,020 | 368,030 | 303,230 | 301,210 | 275,920 |
一般企業のサラリーマンの年収は平均で450~500万円ほどなので、介護と比べ50~100万円もの差があるということ。
また、介護職は職員の能力で差がつけにくいことも特徴で、勤続年数や資格でしか給与差をつけられないんです。
- 低賃金である
- 能力やスキルで職員の給与の差がつけにくい
介護福祉士の給料に関して、これらの2点が大きなデメリットと感じています。
デメリット➋:心身ともに疲労する仕事である
介護の仕事は、体力的にも精神的にも疲弊する仕事です。
排泄、移乗介助などは1日に何回も行うので、足腰への負担がかなり大きいです。
入浴介助は全身を使う仕事であるうえ暑さとの勝負でもあり、かなり体力を消耗しますね。
またメンタル面においては、職員間の人間関係や利用者さんやそのご家族様への対応など、神経を使う部分が多いです。
介護の仕事は「体力も精神力も必要とする重労働である」
という点が、大きなデメリットの1つとなってます。
デメリット❸:職場環境が人間関係に大きく左右される
介護職として働く場合、「良い職場・悪い職場」というのは、人間関係が大きな要因となります。
多くの職場でも同じことがいえますが、介護業界に関しても人間関係は「働きやすさ」に大きく影響するんです。
人間関係が良ければ、スムーズなチームワークで楽しく仕事ができ、良いケアも提供できます。
逆に人間関係が悪いと、ただでさえストレスがたまる介護業務は、より辛く厳しいものになってしまうんです。
せっかく介護の仕事が好きで就職しても、人間関係が悪くて離職する職員さんも少なからず見てきました。
「人間関係が職場環境に強く影響する」という部分が、介護職のデメリットの1つだといえますね。
介護福祉士の働く場所のまとめ:介護職の働く場所の情報を多く集め、自分に合った職場を見つけよう!
介護福祉士とはどんな資格?
「介護福祉士」という資格は、「社会福祉士及び介護福祉士法」に制定されている介護関係の資格であり、介護職では唯一の国家資格です。
介護施設:施設に入所している利用者さんを支援する
訪問介護事業所:利用者さんのお宅に行って必要な支援を行う
デイサービス:デイサービスに来た利用者さんにサービスを提供する
介護現場以外でも、サービス提供責任者や介護事務職など、活躍の場はありますよ。
- 給料
- 業務内容
- 施設の環境、場所
- 福利厚生、休日日数
- 職員のスキルアップ制度
- 職場の人間関係、利用者さんへの接遇
- ハローワーク
- 雑誌やチラシをチェック
- ネットで検索
- 家族や親せき、知り合いからの口コミ
- 介護求人サイトに登録する
介護経験15年の自分が感じる仕事のメリット・デメリット
- 休みの都合がつきやすい
- 感謝される仕事である
- 職と給料が安定している業界である
- 給料が低く、差もつけづらい
- 心身ともに疲労する仕事である
- 職場環境が人間関係に大きく左右される
介護業界の人手不足と高齢化社会が重なり、介護職の需要が大きくなっています。
また、それにともなって、介護福祉士の活躍場も広がってきているんです。
介護業界は給料が低いといわれていますが、キャリアを積めばそこそこの給料をもらえるようになります。
最初は体力面や精神面で大変ですが、必ず慣れていきますよ。
本当に人間関係で悩んだら、職場や働きかたを変えても良い。
介護を15年やってますが、世の中でのイメージとは違い、楽しくやりがいがある部分も多いですよ。
介護福祉士として本当に働きたい場所を見つけるには、”働くうえで大切にしたいこと”を明確にする必要があります。
そのうえで行動し、色々な情報を集め、精査して、納得のいく職場を選んで頂きたいですね。
この記事を参考にして、「納得できる職場選び」のお手伝いができることを願っております。
今回はここまで。
長文を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
それではまた!