社会福祉士の私が教える「人に伝えること」がスムーズになる方法とは?
人に伝える難しさで悩むことってありませんか?
自分の意図とちがう解釈されたり、的外れな理解をされてたり…
実は、この記事を読めば「人に伝わりやすいコミュニケーション」のコツが分かるんです。
なぜなら、介護施設にて「相談員」という他職種との連絡・調整を仕事としているからですね。
毎日「人に伝えること」を実践していますので、嫌でもコミュニケーション能力が高まるんですよ。
・人に伝えるときのコミュニケーションのポイント
・具体的にどんなことに注意すべきか
・意識すべきこと
この記事を読めば「人に伝えるときのコツ」が理解でき、コミュニケーションがスムーズにとれるようになりますよ。
この記事を書いた人:しゅうへい・ジャパン
職業:介護士・ケアマネ・相談員兼務
趣味:筋トレ・読書・Twitterなど
介護現場で働いたり相談員したりしています。
勤続年数15年目に突入。
人に伝えるときのポイントとは?
仕事や友人関係において「相手に伝えること」の難しさを感じることってありませんか?
結論から言いますと、1番ポイントは「話の結論から、できるだけ簡潔かつ具体的に話すこと」です。
なぜなら、話が長くなるにつれて注意力が低下してくるからですね。
そして話の情報量が多いければ多いほど、自分と相手の理解に食い違いが生じます。
自分が話の内容を理解していても
・自分の発言を相手が理解していない
・理解していても少し解釈が違う
・情報が多いと、どの部分が大切か分からない
など、受け取り方が自分の意図と異なることが多くなってしまいます。
伝える情報の結論から先に伝えてから、具体的な内容に移行していきましょう。
そうすることで、よりスムーズに言いたいことが伝わります。
次の見出しから、少しづつ具体的に説明していきますね。
人に伝えることは結論から話す
コミュニケーションを円滑にするには「結論から伝える」ことが重要です。
関係のない内容、自分の考えなどを先に述べてしまうと、不要な情報が入ってきてしまいますよね。
・自分の言いたいことが伝わらない
・相手が自分が伝えたい内容と違った解釈をしてしまう
・重要なポイントが伝わらない
以上のような「意識のくい違い」がでてきてしまいます。
伝えたいことの結論をまず1番に話しましょう。
その後に自身の考えや相手の意見などの他の話題をすると、より相手に伝わりやすくなります。
人に伝えることの内容は具体的に(5w1hを意識する)
相手と話をする前に、伝えることを具体的に整理しておきましょう。
伝えたいことに曖昧な部分があると、誤解を招きやすくトラブルの元にもなりかねません。
5W1Hを意識して、具体的に相手に伝えるようにして下さい。
Who:だれが
When:いつ
Where:どこで
What:なにを
Why:なぜ
How:どのように
さらに、伝えたいことはあらかじめメモに書いておくと良いですよ。
日時や数字などは具体的に伝えることで、誤解を予防して相手の理解度はより深まります。
人に伝えることは、姿勢やしぐさも影響する
相手と目線を合わせてジェスチャーなどを織り交ぜながら話をすると、話が伝わりやすいです。
ただ単に自分の考えを読み上げて、話を一方的に進めるのはいけません。
相手の顔、リアクションなどを確認しながら話をして下さい。
相手が自分の話を理解できていないと感じたら、相手に質問を投げかけてみましょう。
・相手が自分の話を理解できているか?
・話の内容でわからないことはないか?
コミュニケーションは2人で行うものです。
必ず相手の理解度を確認して下さいね。
表情やジェスチャーなどを取り入れて、聴覚だけでなく視覚で伝える意識も大切なんですよ。
人に伝えたいことは簡単に話す
伝えたいことは、専門用語や難しい言葉を使わずにシンプルに伝えましょう。
長々と話をしていると、本当に伝えたい部分が伝わらない可能性があります。
具体的に話すことは大切ですが、出来るだけ短い時間で簡潔・シンプルに大切なことを伝えましょう。
自分が知っている言葉や専門用語を、相手が知っているとは限りません。
なるべく分かりやすい言葉で、短くシンプルを意識していきましょう。
「中学生でもわかるような、簡単なメッセージ」
をイメージすれば、ほとんどの人にものごとを伝えることができますよ。
普段からコミュニケーションをとる
伝える相手が職場仲間であったり、友達や知り合いだったとしましょう。
普段から少しでもコミュニケーションをとっておくのが、ものごとを伝えるコツですね。
世間話でも仕事の話でも構いません。
普段からコミュニケーションをとっていると、すごく話が伝わりやすいですよ。
普段からコミュニケーションをとっておけば、伝えたいことも少しはくみとってくれるでしょう。
他者とのコミュニケーションでは「信頼関係」がとても重要です。
それは今日・明日で築けるものではありません。
普段から「相手の考え方を受け入れ、相手の立場になって考える」意識をもって下さい。
信頼関係は普段のコミュニケーションから生まれます。
また、コミュニケーションをとる際には相手を「批判」することはNG!
良い・悪いではなく、目的はあくまで双方の意見を交わすことにあるので。
相手に自分の伝えることを理解してもらいたいのであれば、まずは自分が相手を理解するところからスタートしましょう。
相談援助の技術を意識する
「バイスティックの7原則」という、相談援助技術があるんです。
この7原則を理解していると、相手の立場も考慮して話をする「意識づけ」ができますよ
「どのようにしたら理解してくれるか」を考えるようになり、相手も理解しやすくなりますよ。
- 個別化の原理
人それぞれ物事の考え方や捉え方が違う、価値観が違うという理解をすること。
- 意図的な感情表現の原則
話しやすい環境、態度をとっているか、話す相手がリラックス出来ているかなど、伝えるときの環境・空間を意識する。
- 統制された情緒関与の原則
相手の感情を理解しつつ、感情に流されずに伝えたいことを確実に伝えること。
- 受容の原則
相手を否定せずに共感すること。相手の考え方を理解する。
- 非審判的態度の原則
相手の意見に善悪をつけず、公平な立場で考える。物事を多面的に捉えているか。
- 自己決定の原則
物事を決めるのは他者ではなく、本人であるという認識。
自己決定が、本人の自信や成長につながるという考え方。
- 秘密保持の原則
話している相手、話す内容はプライバシーに関するので秘密は守る。
人に伝えるという部分で、あまり関係ない内容も記載されています。
しかし、話す相手のことを意識することで
伝える時の態度
伝える内容
今までとは変わってくるのではないでしょうか?
相談援助技術の内容を少しでも理解していると、相手の立場を考慮して話し合いができます。
それが、人に伝える時にはとても重要なんですね。
この相談援助の技術は社会福祉士の勉強で習得しました。
「社会福祉士ってどんな仕事するの?」
という人が多いと思います。
過去の記事で社会福祉士の仕事について書いていますので、興味があったらチェックしてみて下さいね。
人に伝えることは、100%は伝わらない
相手と自分は違う人間です。
自分が伝えたいことを伝えても、100%理解することは難しいです。
相手が理解できないことに腹を立てたり、文句を言う人がいます。
しかし、相手には何の責任もありません。
相手が自分の話を理解をしていない場合、自分の伝え方にさらに工夫が必要なのです。
「原因は自分にある」=「原因自分論」でものごとを考えてみて下さい。
この考え方は「伝えること」以外でも成長に大きく役に立ちます。
他者は簡単には変わらないので、変えるなら自分の考え方を変える方が簡単です。
その方がストレスも大分少ないと思いますよ。
自分の価値観でものごとを考えず、相手の価値観に寄り添いながら伝える。
そうすることで、話が伝わりやすくなります。
50%しか伝わらなければ、残りの50%を再度伝える。
その作業の繰り返しで、ものごとは人に伝わります。
人に伝えることは難しい まとめ:結論ファーストで相手に伝えよう!
相手に伝わりやすいコミュニケーションのポイントは以下の通りです。
・結論から話す
・具体的に話す
・姿勢や話し方に注意
・シンプルに簡潔に話す
・普段からコミュニケーションをとる
・バイスステックの7原則を知る
・100%を期待しない
このポイントを意識していると、自分自身の伝え方が変わってくるんです。
その結果、ものごとの伝わり方も変わってきます。
伝えたいことがスムーズに伝わると、円滑な人間関係や職場環境を築くことができますよね。
人に伝えることは、他者との円滑な関係を築くことの第1歩!
ぜひ参考にして、実践してみて下さい。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
それではまた!