働きながら社会福祉士資格は取れる?現役相談員が10分で簡単に解説

社会福祉士の資格について、このような悩みをもっている人もいるのではないでしょうか。
実は、この記事を読めば
「社会福祉士の資格は働きながらとれるのか?」
という疑問はすぐに解決できるんです。
なぜなら、自分自身も過去に同じ疑問を持っていたからですね。
今では資格をとり、社会福祉士の資格を活かしながら、現場の介護士やケアマネなど、色々な仕事をしています。
・社会福祉士の資格は働きながらとれるのか?
・働きながら取得するには、どんなことするの?
・社会福祉士として働くメリットやデメリットについて
この記事を読めば「社会福祉士の資格は働きながらとれるのか?」という疑問は、簡単に解決できます!
社会福祉士の仕事についても、実体験からお伝えしていきますね。

この記事を書いた人:しゅうへい・ジャパン
職業:高齢者施設勤務
趣味:筋トレ・読書・アニメ鑑賞など
働きながら社会福祉士をとった実体験から、仕事しながらの資格取得についてお伝えします。
この記事の信頼性:介護福祉士・ケアマネ・社会福祉士の資格を取得しています。

社会福祉士の資格は働きながらとれるの?

結論からいいますと、社会福祉士の資格は働きながら取得することができます。
理由は、社会福祉士の受験資格は、通信教育や夜間学校に通いながら取得できるからです。
社会福祉士の受験資格を得るには、いろんな方法があるんですよ。
社会福祉士の受験資格取得方法
- 福祉系の大学卒業
- 一般大学卒業後に一般教養施設に1年ほど通う
- 実務経験を積む など
具体的には以下のルートのいずれかで、受験資格を得ることができます。
社会福祉士の受験資格ルート図

上記の図での
- 福祉系の大学・短大
- 一般・短期要請施設
これらには、通信コースや夜学コースがある大学や施設もあるんです。
自分の環境に合わせて、働きながらでも受験資格の取得を目指すことができますよ。
社会福祉士の資格を取得するには、どのルートでも必ず国家試験に受かる必要があります!
別の記事では、「社会福祉士の資格の取りかた」を詳しくお伝えしています。
働きながら資格取得を目指すならこのルート!
一般の4年制を卒業している場合、働きながら社会福祉士の資格を目指すなら
「社会福祉士の受験資格ルート図」の第3号ルート
がおすすめです。
- 一般4年制大学卒業⇒一般養成施設(1年以上)⇒国家試験
実際に、自分もこのルートで受験資格を取得しています。
一般養成施設は通信教育でも卒業できるので、働きながら取り組めるんです。
時間や費用がかかりますが、1番スムーズに受験資格を取得することができますよ。
費用や在籍期間は施設ごとに異なります。
例:実際に自分が一般養成施設に在籍した期間とかかった費用はこちら
- 在籍期間:1年6ヵ月
- 費用:全て込みで約60万円(実習費用含む)
大学を卒業してない場合、大学進学か実務経験をつむ
一般大学、福祉系の大学を卒業していない場合、社会福祉士の受験資格を得るルートは2つ。
- 福祉系の大学(短大)を卒業する
- 相談員としての実務経験を積む
福祉系の大学に入学する場合は、通信や夜間コースもあるので、働きながらでも卒業が可能です。
また、相談員として実務経験を4年積めば、養成施設卒業後に受験資格を得られますよ。
自分としては
「実務経験を積んで、受験資格を取得する」
方法をおすすめします。
社会福祉士としての知識、技術の基礎を学びながら受験資格を得ることができるからですね。
しかしデメリットとして、未経験で相談業務につくことが難しいという点があります。
そのデメリットさえクリアできれば、相談業務4年での資格取得が1番スムーズなルートになりますね。
4年生の大学に入学する場合、通信でも80万円~100万円ほどかかる大学が多いです。
通学だと200万円ほどかかる大学もありますね。
下記の記事では、「社会福祉士に資格取得にかかる費用」について、詳しくお伝えしています。
社会福祉士の資格を働きながらとる場合、実際どんなことするの?

自分の場合には
一般の4年生大学⇒一般養成施設⇒国家試験
のルートで、社会福祉士の受験資格をとりました。
一般養成施設でやることは、大きく分けて3つです。
一般養成施設でやること
- スクーリング
- 現場実習(免除あり)
- レポート作成
約1年6ヵ月の間に、上記の3つを進めていく感じです。
働きながら休日にスクーリングや現場実習に行っていたので、ほぼ休みなしの月もありましたね。
仕事と学業の両立はかなり厳しい部分もありましたが、その分、学びも多く新鮮な気持ちですごせました。
一般養成施設にてやること3つを、具体的にお伝えしていきます。
一般養成施設でやること➀:スクーリング
スクーリングは1年6ヵ月の間に約10日間ほどありました。
内容は主に「グループディスカッション」です。
ディスカッションの内容
ある1つの事例問題について、4~5人のグループに分かれての話し合い。
決まった答えがなく、いろんな意見が聞けて参考になります。
通信教育で受験資格を得ようとする人は、年代も職業もバラバラなんですよね。
そこもまた新鮮に感じました。
休憩時間や授業の合間に雑談するのも、普段の仕事では味わえない充実した時間でした。
一般養成施設でやること➁:現場実習
現場実習は、日数や時間が規定で定められているんです。
社会福祉士の現場実習=「23日間以上かつ180時間以上」
実習先は、入学する養成施設などで異なります。
以下の施設が実習先に選ばれることが多いですね。
社会福祉士の現場実習先
- 高齢者施設
- 障がい者施設
- 社会福祉協議会 など
自分の実習先は「特別養護老人ホーム」でした。
そこの相談員の方が社会福祉士の資格を持っており、その方について学ばせて頂きました。
現場実習での内容
- 区役所に行って、その地区の活動内容について学んだり
- 実際に利用者の方のお宅へ訪問して話を聞いたり
- 成年後見人として、利用者の方の所へ月1回の訪問に行ったり
学ぶことが全て新鮮で、とても勉強になったことを覚えています。
現場実習は免除になるケースがあります。
指定された職種、施設で現場の経験が1年以上あると、現場実習が免除になるんですよ。
学費も10万円以上の違いがありますので、自分は該当するかしっかりチェックしておきましょう!
相談業務の実務経験を調べる⇒公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
一般養成施設でやること➂:レポート作成
養成施設の在籍期間中は、毎月のようにレポートの提出がありましたね。
ひと月に3~5本の小論文の提出。
1つの小論文は少ない文字数で500文字ほど、多いと1500~2000文字くらいのものがありました。
最終的に期限が過ぎても提出すればOK!というものでしたが、結構しんどかったですね…
働きながら月に小論文を3つほど書くのは、スクーリングや実習よりも大変でした。
書くことが得意な人は良いですが、苦手な人は結構苦戦するかもしれません。
一般養成施設の選ぶポイントとは?

一概に「一般養成施設」といっても、全国にいろんな施設があるんです。
大学の通信コースだったり、専門学校の夜間コースだったり。
もちろん、通学で受験資格を取得する方法もありますよ。
いろんな一般養成施設があるなかで
「こんなところに注目すると良いですよ!」
というポイントを3つ、お伝えしていきます。
- 合格率をチェック
- 自分が通える範囲のところか
- 費用やコースをしっかりチェック
学費を比べることは大切なんですが、それだけではなく、施設の合格率や通いやすさを意識しておきましょう。
できるだけ負担は軽いほうがスムーズに施設を卒業できますし、受験勉強の時間を確保することができます。
上記の「養成施設選びのポイント」について、内容を具体的にお伝えしていきます。
一般養成施設を選ぶポイント➀:合格率
同じ一般養成施設でも、国家試験の合格率は施設ごとにことなります。
大学・施設ごとの合格率は、厚生労働省のホームページから確認できますよ。
サイトはこちら☞第33回社会福祉士国家試験学校別合格率(PDF)
合格率の高さは、やはりポイントを抑えた学習が実施されているということ。
大学や一般・短期要請施設を選ぶ際には、対象施設の合格率をチェックしておきましょう。
施設選びのポイント➁:できるだけ家から近い施設にしよう
働きながら受験資格の取得を目指すので、体の負担にならない「自宅に近い施設」がおすすめです。
1年~2年の間でスクーリングは10日間ほどです。
それでも近場を選んだほうが、負担にならないし精神的にも楽になります。
仕事しながらレポートを作成し、スクーリングもこなす…
自分も経験してますが、さすがにしんどいです…
あまり遠いと体に負担ですし、仕事にも講義にも影響してしまいます。
大学や施設を選ぶなら、あまり遠くないところを選びましょう。
施設選びのポイント➂:費用やコースをしっかりチェック
大学や短大、一般・短期養成施設などは、それぞれ学費がことなります。
またコースなどでも金額が違ってくるんですよ。
- 通学コース
- 夜間コース
- 通信コース など
多くの大学や専門学校で受験資格が得られます。
1年以上は在籍することになるので、金額含め、ムリなく働きながら通えるコースを選んでいきましょう。
社会福祉士の仕事とは?メリットやデメリットも紹介

社会福祉士資格は「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づく、社会福祉のエキスパートであり、「国家資格」になります。
主な業務内容は「相談業務」、困難を抱える利用者さんの相談を受け、必要なサービスにつなげるのが役割です。
最近の社会問題は年齢層が幅広く、問題も多岐にわたり、社会福祉士はいろいろな分野で活躍しています。
社会福祉士の活躍の場所
- 高齢者分野
- 障がい分野
- 児童分野 など
病院や地域の福祉事務所などでも、社会福祉士の活躍の場が広がっているんです。
社会福祉士の仕事についてまとめた記事があります。
自分は社会福祉士の資格を活かし、高齢者分野で「相談員」として働いていました。
大変な仕事ですが、やりがいや学べることも多い職種だと感じましたね。
この見出しでは、自分自身が経験して感じる「社会福祉士のメリットやデメリット」についてお伝えしていきます。
社会福祉士のメリットとは?
実際にやってみて感じる「社会福祉士のメリット」は以下の3つです。
- 利用者さんに感謝される
- 必要なサービスにつなげることができた(やりがい)
- 仲間に助けてもらったとき
利用者さんから「ありがとう」と感謝されると、やっぱりうれしいものです。
利用者さんに必要なサービスを提供できたり、仲間と一緒に良い仕事ができたりしてもうれしく感じますね。
「頑張って仕事をして感謝される」
そんな部分が社会福祉士のやりがいであり、メリットだと感じます。
社会福祉士のデメリットについて
実際に社会福祉士として働いていて、感じるデメリット3点
- 資格取得の労力に対して収入が低い
- 資格がなくても同じ業務ができる
- 扱う情報量が多く、大変な仕事
資格試験の合格率は約3割、しかし試験をパスしても、現場の介護士よりも給料が低い場合もあります。
夜勤手当や残業手当などを含めると、現場で働く介護福祉士のほうが高収入の高い場合も…
社会福祉士は「名称独占資格」であり、資格がなくても同じ仕事ができます。
さらに情報量が多く、「報告・連絡・相談」が結構大変なことも多いんですよね。
受験資格を得るのにハードルが高く、試験も合格率2割ほどと難しい。
しかも資格がなくてもできる仕事。
加えて低収入、そんな部分が社会福祉士のデメリットだと感じます。
「社会福祉士って意味ない資格なの?」という疑問についての記事があるので、参考にどうぞ。
社会福祉士の活躍の場はココだ!
上記でも少しふれましたが、近年の社会問題は年齢層が幅広く、内容も多岐に渡っています。
多様化する社会問題に対応するために、社会福祉士が活躍する場が多くなってきてるんですよ。
- 高齢者施設
- 障がい者施設
- 児童相談所・児童福祉施設
- 地域包括支援センター
- 病院・医療機関
- 学校などの教育施設
- 独立型の社会福祉士 など
それぞれ、働く場所で業務内容が違ってきます。
近年の社会問題に興味がある、自分も何か力になりたいと思う人、ぜひとも「社会福祉士」目指してみませんか?
下記の記事は、社会福祉士の活躍の場を深ぼりした記事になります。
実際に働きながら社会福祉士資格を取得した感想

働きながら「社会福祉士の資格」をとるのは大変です。
しかし、結果的に資格を取得して良かったと思っています。
理由は以下の3点です。
- 自分の足りないと思っていた部分の勉強ができた
- 実際に資格を活かして働けた
- 福祉業界ではたらく上で、できることの幅が広がった
一般養成施設に通っていた1年6ヵ月はかなり大変でした…
ほぼ休みなしで過ごした月もあります。
しかし、自分にとって良い学びになったし、自信もつきましたね。
今後、福祉業界で働くうえで、いろんな選択肢があるということが、自分の強みになると思っています。
お金も時間も労力も費やしましたが、その対価として十分な恩恵がある資格です。
正直、受験資格を得るだけでも大変ですが、少しでも興味のある人はぜひ目指して頂きたいですね。
社会福祉士は今後も需要がある、なくてはならない人材なので!
他の記事では、「社会福祉士に向いている人」について書いています。
記事をチェックしてあてはまる人は、ぜひ社会福祉士をめざしてみてくださいね。
社会福祉士の資格は働きながらとれる?まとめ:働きながらでも資格は取れる!時間と費用と覚悟が必要!

社会福祉士の資格は働きながら取得することは十分可能です。
社会福祉士の受験資格ルート図

働きながら資格取得を目指す場合は、社会福祉士の受験資格ルート図、第3号ルートがおすすめ。
第3号ルート:一般4年制大学⇒一般養成施設等⇒国家試験
一般大学・福祉系大学を卒業していない場合、実務経験をつむか福祉系の大学に行く必要があります。
両ルートにメリット・デメリットが存在するので注意。
実務経験を積むルート
現場での経験をつみながら国家資格をめざせるが、無資格・未経験での求人が少ない。
福祉大学に入学するルート
お金と時間が掛かるが、社会福祉の基礎をしっかりと学べる。
- スクーリング
- 現場実習
- レポート作成
- 合格率をチェック
- 自分が通える範囲ところなのか
- 費用やコースをしっかりチェック
メリット
- 利用者さんに感謝される
- 必要なサービスにつなげ、やりがいを感じられる
- 仲間に助けてもらったとき
デメリット
- 資格取得の労力に対して収入が低い
- 資格がなくても同じ業務ができる
- 扱う情報量が多く、大変な仕事
- 高齢者施設
- 障がい者施設
- 児童相談所・児童福祉施設
- 地域包括支援センター
- 病院・医療機関
- 学校などの教育施設
- 独立型の社会福祉士 など
働きながら資格の取得を目指すのは、かなり大変になります。
お金も時間もかかりますが、働きながらの資格取得は十分に可能ですよ。
「社会福祉士」の仕事に興味があるなら、ぜひ挑戦してみてください。
資格取得のハードルのわりに給料が少ない資格だといわれていますが、学びもやりがいも多いです。
断言します。
やりたい理由があるなら社会福祉士の資格を取るべきです。
自分の学びにも知恵にもなります。
それがあなたの武器にもなる。
自分自身で資格をとり、技術や知識が自分を成長させてくれたと実感しています。
やりがいも楽しみもある仕事ですよ、社会福祉士は!
今回はこれまで。
長文、読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた!