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社会福祉士って意味ない資格?現役の相談員が疑問について徹底解説!

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社会福祉士って意味ない資格?現役の相談員が疑問について徹底解説!

相談者
相談者
社会福祉士の資格って、あまり意味のない資格って聞くけど実際どうなんだろう?

 

社会福祉士の資格について、このような疑問をもってる人もいるのではないでしょうか。

 

実は、この記事を読めば「社会福祉士は意味のない資格なのか?」という疑問は、すぐに解消できます。

 

なぜなら、自分自身が社会福祉士の資格を取得して、相談員として働いた経験があるからです。

実体験をふまえながら、疑問ついてお答えすることができますよ。

 

この記事で解決できる疑問・悩み

・社会福祉士の資格はなんで意味ないと思われるのか?

・社会福祉士資格のメリットについて

・社会福祉士の資格が「意味のない資格」になってしまうケースとは?

 

この記事を読めば、「社会福祉士は意味のない資格なの?」という疑問は、簡単に解決できますよ。

 

記事書いた人:しゅうへい・ジャパン

職業:高齢者福祉施設に勤めて15年目

趣味:筋トレ・読書・アニメ鑑賞など

介護職15年の経験から、社会福祉士の資格についてお伝えします。

 

 

この記事の信頼性:介護福祉士・ケアマネ・社会福祉士の資格を取得しています。

 

 

 

 

「社会福祉士は意味ない資格」って言われる理由とは?

「社会福祉士の資格は意味がない」

と思われてしまう原因は、この資格のデメリットにあるんです。

 

実際に社会福祉士の資格を活かし、高齢者施設の相談員として働いていた経験があります。

その中で感じる「社会福祉士資格のデメリット3つ」を紹介していきますね。

 

社会福祉士のデメリット3つ
  1. 資格取得に費やす時間、労力を考えると給料が安い
  2. 精神的にとても疲弊する職業である
  3. 名称独占資格であり、資格がなくても同じ仕事ができる

 

資格がなくてもできて、給料が安く疲れる仕事…

このデメリットを考えると

「社会福祉士の資格って、意味ないんじゃないかな?」

と思ってしまいますよね?

 

社会福祉士のデメリット3つについて、具体的にお伝えしていきます。

 

資格取得に費やす時間と労力を考えると、給料が安い

社会福祉士の平均月収は、約380万円~550万円ほど。

 

もちろん、勤める分野や企業によってことなりますが、おおむね上記の金額が、平均的な月収になります。

公務員の給料の場合は、少し高めに設定されていますよ。

 

会社員の平均年収が430万円ほどなので、社会福祉士のほうが少し高い年収になってますね。

 

社会福祉士の給料について、他の記事で詳しくお伝えしています。

 

社会福祉士の資格を取れるまでの期間

次に、社会福祉士の資格取得に掛かる費用と時間についてです。

社会福祉士の資格取得にはいろんなルートがあります。

 

社会福祉士の資格取得ルート図

出典元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センターより

 

もし社会福祉士の資格取得を目指す場合は、「どのルートで取得するか?」決めておく必要がありますよ。

 

社会福祉士の資格の取り方について、他の記事で詳しくお伝えしています。

 

社会福祉士の資格取得にかかる費用

費用については、選ぶルートや実習の有無によってことなりますが、例をあげると以下の通り。

社会福祉士の受験資格をとるのに掛かる費用と必要期間

4年生の通信大学の場合=約80万~100万円…期間は4年

通信教育を利用した場合=約30万~50万…期間は1年~1年6ヵ月

 

受験資格取得までの期間と費用になります。

資格取得には、国家試験に合格する必要あり。

 

これだけの時間とお金をかけて、サラリーマンの平均年収より少し高い程度の給料……

しかも、国家試験に合格しないと社会福祉士にはなれません。

 

資格取得にかかる時間と費用を考えると、意味のない資格だと思うかたもいるかもしれませんね。

 

「社会福祉士の資格取得にかかる費用」について、他の記事で詳しくお伝えしています。

 

精神的に疲弊する仕事である

社会福祉士の仕事は、主に「相談業務」になります。

困難を抱えた人の相談に対応し、必要なサービスにつなげていくのが仕事です。

利用者さんやその家族、関係機関などと連携しながら、課題をクリアしていきます。

 

業務を進めていく中で、精神的に疲弊する場面がいろいろあるんですよね。

社会福祉士の仕事の大変なポイント

  • 問題解決がとても困難なケースに携わる
  • 利用者さんの心ない言葉、暴言など
  • 細かい情報交流、コミュニケーション

 

利用者さんの課題解決の中心は社会福祉士、精神的なプレッシャーがかかる仕事です。

 

実際に仕事をしていて、

「資格をとって大変なら意味ないかな……」

と思う人もいる可能性が高い職業だと感じます。

 

名称独占資格である

社会福祉士は名称独占の資格になります。

 

「業務独占」資格とは:その資格を持っていないと業務に就くことができない資格。

例:医者や弁護士など

 

「名称独占」資格とは:資格を持っていなくても業務に就くことができる資格のこと。

例:社会福祉士・介護福祉士・保育士など

 

資格を持っていないと「社会福祉士」は名乗れませんが、無資格でも同じ仕事ができるんです。

 

資格を持っている以上、その資格を活かして、自分にしかできない仕事をしたいと思いませんか?

「相談業務」は立派な専門職としての仕事。

しかし、あまり興味のない人からすると、単純に相談にのる「誰でもできる仕事」だと思うのでしょう。

 

名称独占資格で、専門性を発揮しづらいという点が

「社会福祉士は意味のない資格」

だと思われてしまう原因の1つなんです。

 

実体験から伝えたい、社会福祉士資格の意味について

自分は福祉施設にて、相談員として約3年働いていた経験があります。

やりがいがあるし、介護の現場やケアマネ業務とは違った部分も多く、勉強になることも多いです。

 

結論からお伝えすると、「社会福祉士の資格は意味のある資格」だと感じています。

その理由は以下の3つです。

 

社会福祉士の資格をとる意味とは
  1. 社会的信用がある
  2. 専門的な技術やスキルが身につく
  3. いろんな人とのつながりができる

 

介護の現場からケアマネ、そして相談業務を学んでいるので、福祉関係のことを幅広く学ぶ経験ができています。

働きながら通信教育で資格をとり、相談援助技術の基礎や社会福祉の知識も身につきました。

 

社会福祉士の資格は、目的を持って目指すなら有益な資格であり、目指すことをおすすめします。

福祉に携わる人間として、専門職としても必要な知識や技術が学べますよ。

 

まわりの声は置いておいて、目標があるならぜひ挑戦していきましょう。

 

実際に仕事して感じた「社会福祉士の資格の意味」について、現場経験をふまえてお伝えしていきます。

 

資格のメリット➀:社会的信用がある

社会福祉士の資格を持っていなくても、社会福祉士と同じ仕事はできます。

しかし、就職のときや役職につくときなど、もちろん資格をもっている人の方がメリットが多いです。

 

全く同じ能力、もしくは能力が少し劣っていたとしても、資格をもっている人が就職などでは有利に働きます。

「有資格者」という時点で、無資格よりもずっと社会的な信用は高いんです。

 

名刺に「社会福祉士」と書いてあれば、利用者さんやそのご家族の信用を得ることにもつながります。

 

残念ですが、社会福祉士の「社会的信用がある」というメリットは、いろいろなケースを好転させるというものではありません。

 

しかし、就職や転職、ときには相談業務の中など、ここぞというポイントで効果を発揮してくれますよ。

 

「社会福祉士の資格は一般企業で活かせるの?」という疑問について、解説している記事があります。

興味があれば、ぜひチェックしてみてください。

 

資格のメリット②:専門的な知識や技術が身につく

上記でお伝えしましたが、社会福祉士の資格をとるには……

  • 大学に行く
  • 通信教育を受ける
  • 一定の実務経験を積む

この中のどれかをクリアする必要があります。

 

学校では専門知識を勉強することができますし、実践の中で相談援助技術を学ぶことも可能です。

勉強していく中で、いろんな知識・技術を身につけていくことになります。

学校教育や実務を経て、初めて勉強したことを「相談業務」に応用していけるんです。

 

体系的に「社会福祉」を学ぶには、やはり基礎からしっかりと学ぶことが必要なんですよ。

 

  1. 社会福祉の知識
  2. 実践を通しての相談援助技術

これら2点を学べることが、社会福祉士の資格を取得するメリットの1つだといえます。

 

いろんな人とのつながりが持てる

社会福祉士は、利用者さんの課題解決を1人で行うわけではありません。

社会福祉士が関わる人々

  • ご家族
  • 地域の人
  • ボランティアさん

いろんな人と一緒に、問題解決に取り組んでいきます。

 

その中で少しずつ、人とのつながりがうまれてくるんです。

自分は施設の相談員ですが、利用者さんの家族やケアマネさん、他施設の職員さんともつながれました。

 

1つの問題に対してチームで問題解決に取り組んでいくと、良いつながりがうまれてくるんです。

そのような「良い関係性」を築けるところが、社会福祉士の素敵なメリットの1つですね!

 

社会福祉士の具体的な仕事内容について、他の記事で詳しくお伝えしていますよ。

 

社会福祉士が「意味ない」資格になってしまうことも!

上記でお伝えしましたが、社会福祉士の資格は、取得する意味のあるメリットが多い資格になります。

しかし、場合によっては、資格の意味がなくなってしまうこともあるんです。

これは、実際に相談員として働いてみて感じた部分が多いですね。

 

資格の意味がないケースとは
  1. 社会福祉士の資格「だけ」で仕事をしようとする
  2. なんでも良いから実用的な資格が欲しい
  3. 福祉系の仕事につかない

 

社会福祉士の資格は、目的意識をもって活かせる環境で働けば、とても大きな効力を発揮してくれるんです。

 

しかし、ただ資格が欲しいだけで取得したり、社会福祉でない分野で働いたりすると、意味ない資格になってしまいます。

 

上記の3つのケースについて、資格の意味がなくなってしまう理由をお伝えしていきます。

 

社会福祉士の資格「だけ」で仕事していく

社会福祉士の仕事は相談業務になります。

相談業務を通して、相談者の方が生活課題を解決できるサービスにつないでいくのが仕事です。

 

例えば高齢者分野の場合、施設入所や介護認定の相談などがありますね。

 

そのような相談の場合に、福祉施設の知識や実務経験がないと、的確なアドバイスができませんよね?

介護認定の説明をするときには、ケアマネの知識が少なからず必要になります。

 

児童分野でも障害分野でも、相談業務を行う場合には、その分野の知識や経験が必要になるんです。

そうでないと、利用者さんの的確なアドアイスができないから。

 

利用者さんの課題が解決できない社会福祉士に、相談業務は務まりません。

相談業務を行っていくには

『その分野の実務経験や知識×相談援助技術』

これが必要になってくるんですよね。

 

社会福祉士は、単独で持っていても効果を発揮しづらい資格です。

社会福祉士の資格「だけ」持っていても、実践で使えずに「意味のない資格」になってしまうケースが多いです。

 

社会福祉士の資格を最大限に発揮するには、自分が働きたい分野の資格と組み合わせることが大事ですよ。

 

なんでも良いから実用的な資格が欲しい

「とりあえず、なんでも良いから資格をとれば生きていける!」

と思って社会福祉士の資格をとる、そんな場合はこの資格の意味はありません。

目的なくして、社会福祉士の資格は効果を発揮しないからです。

 

実用的な資格を目指すのであれば、介護福祉士の資格のほうがずっと実践で使える資格になります。

施設職員やヘルパーなど、就職口はたくさんあるし、資格手当もついてくるからです。

 

一方で、社会福祉士は上記で説明した通り、現場経験や特定の分野の知識がないと、相談業務は務まりません。

公務員になるとしても、公務員試験に合格する必要があるんです。

 

すぐに仕事で役に立つ実用的な資格が欲しいのであれば、社会福祉士の資格を取っても意味はありません。

より実用的な他の資格を目指すことをおすすめします。

 

福祉系の仕事に就こうと思っていない

社会福祉士は、福祉業界の中で取得難易度が高めな資格になっています。

合格率は30%ほどになります。

 

そのおかげか、社会福祉士の資格をもっていると、福祉業界では就職先の幅が広がってきますよ。

 

しかし残念なことに、社会福祉士は福祉業界以外では、あまり効果を発揮できない資格でもあるんです。

この資格を単独でもっていても、即戦力として働ける見込みが少ない…

給料が大幅にアップする資格でもありません。

 

「とりあえず社会福祉士の資格をとって、手に職をつけて働こう!」

と、考えている人にはおすすめできない資格ですね、すぐに仕事では使えないので。

福祉業界以外では効果を発揮できないし、実用的ではありません。

 

自分の興味のある業種に関係する資格をとったほうが賢明ですよ。

 

別の記事にて

「社会福祉士の資格は働きながらとれるの?」

という疑問について、解説しています。

 

よろしければ参考にしてみてください。

 

社会福祉士の活躍の場は広がってきている

近年、いろんな社会問題が多様化してきています。

近年、多様化・複雑化している社会問題

  • 高齢者に関する問題
  • 児童虐待
  • 不登校
  • 自殺
  • 貧困

上記のような社会問題が、連日ニュースで取り上げられていますよね。

 

このような問題は、親や家族、学校など周りの環境だけでは、解決が難しいケースも少なくありません。

そのような多様化する問題を解決していくプロフェッショナルが、「社会福祉士」という存在なんです。

 

問題が多様化するなかで、社会福祉士の活躍の場も広がってきているんですよ。

社会福祉士が活躍する場所

  • 高齢分野
  • 障害分野
  • 病院
  • 地域福祉
  • 児童分野
  • 社会福祉 など

 

多岐に渡る分野で活躍する「社会福祉士」、最近は需要も少しづつ高まってきています。

相談・支援・指導員の有効求人倍率は1.8倍(前年比0.2ポイントアップ)

参考資料:令和2年度 福祉分野の求人求職動向

 

超高齢化社会を迎える日本では、今後さらに社会福祉士は需要が高まってくるといえます。

 

社会福祉に興味がある、社会問題に対して何か力になりたいという人、ぜひ「社会福祉士」を目指してみませんか?

 

もっと詳しく「社会福祉士の活躍の場」を知りたい人は下記の記事へ。

 

社会福祉士は意味ない資格?まとめ:目的があればメリットも将来性もある職業である

社会福祉士が「意味がない資格」と言われてしまう原因3つ。

  1. 資格取得に費やす時間や労力を考えると、給料が安い
  2. 精神的にとても疲弊する職業である
  3. 業務独占ではなく名称独占資格なので、資格がなくても同じ仕事ができる

 

実体験からお伝えする、社会福祉士のメリット3つ
  1. 社会的信用がある
  2. 専門的な技術やスキルが身につく
  3. いろんな人とのつながりができる

 

資格の意味がなくなってしまうケースはこんなとき!
  1. 社会福祉士の資格「だけ」で仕事していく
  2. なんでも良いから実用的な資格が欲しい
  3. 福祉系の仕事につかない

 

 

社会福祉士は「意味がない」と思われがちな資格です。

だから社会福祉士の資格は、「取得する目的」が特に大切になってきます。

 

「なんの目的もなく、ただ資格を取って就職したい。」

即実践で使える資格でないため、このような場合には効力を発揮しづらい資格になってしまうんです。

資格取得の先まで考えた計画を立てる必要があるんですよね。

 

資格取得をゴールとすると、「意味のない資格」になります。

社会福祉士を「意味ある資格」にするならば、資格取得のその先を見据えて計画を立てていきましょう。

そうすれば、しっかりと効果を発揮する、実用的な資格として活躍してくれますよ!

 

今回はここまで!

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

それではまた!