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10分でわかる!ケアマネの将来性について現役職員が実体験から解説

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10分で分かる!ケアマネの将来性について現役職員が実体験から解説

相談者
相談者
ケアマネの仕事に興味があるけど、将来性のある仕事なのかな?今後も需要のある職業かな?

 

介護業界でのキャリアアップの際に、「ケアマネ」という職業を選択する人も多いです。

 

その中で、ケアマネの将来性について、上記のような悩み・不安を持っている人もいるのではないでしょうか。

 

実は、この記事を読めば「ケアマネの将来性について」の悩みや疑問が解消できてしまうんです!

 

  • 実際に施設のケアマネを10年間やってきた実体験
  • 相談員として居宅のケアマネと仕事をしてきての経験

上記の2点の経験から、ケアマネという職業の将来性についてお伝えしていきます。

 

この記事で解決できる疑問・悩み

・ケアマネの将来性について

・ケアマネの給料について

・実体験から「ケアマネ」という職業について伝えたいこと

 

この記事を読めば、「ケアマネの将来性について」簡単に理解できますよ。

ぜひとも、今後の働きかたの参考にして頂けたらと思います。

 

この記事を書いた人:しゅうへい・ジャパン

職業:福祉施設職員

趣味:筋トレ、読書、アニメ鑑賞

ケアマネ経験10年以上の自分が、ケアマネの将来性についてお伝えします。

 

 

この記事の信頼性:介護福祉士・ケアマネ・社会福祉士の資格を取得しています。

 

 

 

 

ケアマネジャーの現状とは?

ケアマネの将来性について把握するため、まず「ケアマネという職業の現状」についてお伝えしていきます。

ケアマネの現状の1つとして、「目指す人が減ってきている」という事実があります。

 

考えられる要因は以下の3点です。

ケアマネを目指す人が減少している原因

  1. 制度改正による、ケアマネ受験資格の変更
  2. 仕事量に対して給与が見合っていないという現実
  3. 介護福祉士の処遇改善により、ケアマネを目指す理由がなくなった

 

「質の良いサービスを提供する」ため、ケアマネの受験資格が厳格化されました。

また、ケアマネの給与はあまりあがらない一方、介護現場の職員の給与は少しずつ改善されています。

 

ケアマネジャーという仕事のメリットが、理解されにくくなってきている印象ですね。

 

上記の「ケアマネを目指す人が減少している理由3選」について、具体的にお伝えしていきます。

 

ケアマネ減少理由➀:ケアマネの受験資格の変更

2018年度の制度の見直しにより、受験資格が変更になっています。

介護福祉士からケアマネを目指すには、介護福祉士の資格を取得してから5年の実務経験が必要になった。

法改正前は無資格からでも、実務が5年あれば受験できていました。

 

この変更の狙いは「ケアマネの質の向上」にあるとのことですが、この改正により8万人もの人が受験受験資格を失っています。

 

受験資格のハードルがあがったことが、ケアマネジャー減少の原因の1つと言えます。

 

ケアマネ減少理由➁:仕事量に対して給与が見合わない

ケアマネの仕事内容は、主に以下のことを行います。

ケアマネジャーの主な仕事内容

  1. 利用者さんのケアプランの作成
  2. サービス担当者会議の実施
  3. 給付管理業務
  4. 各種サービス調整
  5. 認定調査

 

上記以外にも、利用者さんに関わる突発的なトラブルにも対処しなければなりません。

※利用者さん本人の入院、介護者が突然倒れるなど

 

幅広い役割が求められているにも関わらず、給料が少ない。

そのことが、ケアマネを目指す人が少なくなる理由でもあります。

 

実際のケアマネの仕事内容とは、どういったものなのか?

別の記事にて「ケアマネの仕事内容」について解説しています。

 

ケアマネ減少理由➂:介護福祉士の給料アップ

ケアマネは、介護福祉士のキャリアアップ先の道の1つとして存在していました。

 

しかし最近になり、「介護福祉士処遇改善金」という給付金が始まった影響で、介護福祉士の給料があがっています。

 

その結果……

ケアマネとあまり変わらない給料、もしくはより多くの給料をもらえることにより、介護士がキャリアアップを目指さなくなった。

こういったことも、ケアマネ人口の減少につながった要因だと考えられます。

 

夜勤手当や残業手当などを含めれば、ケアマネより多い給料をもらうことも可能です。

 

さらには

  • ケアマネはサービス事業所との調整が仕事なので、利用者や家族と事業所が直接やりとりすれば、ケアマネは不要はのでは?
  • ケアプラン作成はAIに任せれば、今後はケアマネの仕事はなくなるのでは?

など、「ケアマネ不要論」もあがっているみたいですね。

 

サービス調整やプランの作成は、しっかりと利用者さんと関わりながら行うことが重要です。

細かい調整や課題に合ったケアプランの作成は、経験上「人」でないと難しいと感じます。

 

上記で挙げた理由に加えて

  • 試験の難易度(合格率は約20%)
  • 5年ごとの更新研修

などハードルが高い部分も、資格を取得しない要因の1つになっています。

 

ケアマネを取り巻く現状は、この仕事の将来性に不安をつのらせる要因になっているのかもしれません。

 

介護福祉士の平均年収についての記事がありますので、参考にしてみてください。

 

ケアマネジャーの将来性について

最初の見出しで「ケアマネを目指す人が減っている」という話をしました。

 

おそらく、このような話をしたからには

相談者
相談者
ケアマネという仕事に将来性はないのかな

と思いますよね?

 

結論から言いますと

「ケアマネジャーという仕事は、今後も需要が多く、必要とされる職業である。」

といえます。

 

理由は……

「高齢者の数が増加傾向にあり、それにともなって要介護者の数も増えていく可能性が高い」

からです。

 

これからも高齢者は増加していきます。

厚生労働省の資料によりますと、65歳以上の高齢者のピークは2042年であり、3878万人になる見通しです。

 

75歳以上の高齢者も比例して増加傾向にあり、介護が必要な「要介護者」も増加していくものと思われます。

 

ケアマネを目指している人が減少傾向にあるが、マネジメントが必要な人は今後増えていく。

 

上記の理由から

ケアマネは将来的に需要があり、今後も拡大していく職業である

と言えるのではないでしょうか。

 

すでにケアマネ試験を目指している人、興味がある人は別の記事で「資格試験の勉強方法」について解説しています。

 

ケアマネの質が問われる時代へ

ケアマネの質の向上のため、受験資格が変更になりました。

「介護福祉士を取得してからの実務経験5年」

 

狙いとしては以下の通りになります。

ケアマネ受験資格改正の狙い

今後に多様化するであろう利用者さんの要望・課題に対応していくため、ケアマネの質の向上を図る

 

ケアマネ不要論がささやかれている中で、利用者さんの数、サービスを必要とする人の数は増加する。

それに比例して、個人の要望の幅も広くなってきている。

 

ケアマネに求められる役割として

「その人の課題を改善できるようなケアプランを作成し、適切なサービスにつないでいく」

ことが挙げられます。

 

今後の高齢化社会向けて、幅広い知識や技術をもち、必要なサービスを提供できる「質の高いケアマネ」が求められているんです。

 

ケアマネは将来性ある仕事?ケアマネの給料事情について

今後も世の中に必要であり需要も多いケアマネという職業ですが、将来性を話していくうえで「給料」は大切な部分です。

 

ケアマネの給料について、他の介護従事者の仕事と比較して紹介していきますね。

 

介護従事者平均給与額(常勤,特定処遇改善加算ありの場合)

職種 平均給与(円)
介護職員 333,790
看護職員 388,470
生活相談員 362,120
理学療法士・作業療法士など 367,790
介護支援専門員 366,910
管理栄養士 326,360

出典元:令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

 

この表を見ると看護師、理学療法士についで3番目にケアマネの給与が高いことが分かります。

 

介護業界は他の業界に比べて給与が低い傾向にありますが、介護従事者の中では「ケアマネ」の給与は比較的高いほうだと言えますね。

 

給与は働いている事業所や経験年数などで変動します。

 

ケアマネジャーの給与については、以下の記事で詳しくお伝えしています。

 

ケアマネの働きかたについて

ケアマネとして働く場合には、大きく分けて2種類になります。

ケアマネの働く場所

  1. 居宅事業所で働く場合
  2. 施設のケアマネとして働く場合

 

居宅事業所で働く場合には、主に家で生活する人に対してマネジメントを行っていきます。

 

一方、施設ケアマネは福祉施設で生活する人に対してマネジメントしていくことになるので

「生活の拠点が、家か施設か」

という違いが出てくるんですね。

 

そのほかにも少し違う点がありますので、それぞれについて具体的にお伝えしていきます。

 

働きかた①:居宅支援事業所のケアマネ

居宅支援事業所で働くケアマネは、主に家で生活している利用者さんに対してケアプランを作成し、必要なサービスにつないでいきます。

 

本人の生活の課題である部分を……

  • デイサービス
  • ショートステイ
  • 福祉用具
  • ヘルパー

などの様々なサービスを組み合わせて、困難を解決していくのが主な役割です。

 

働くのは日勤が多く、土日や祝日が休みの事業所もあれば、シフトで働いている所もありますね。

 

  • 利用者さんが1人で家から出て戻れなくなり、警察に保護される
  • 利用者の入院や通院の付き添い

などの突発的なトラブルにも対応していくことが、居宅ケアマネの役割でもあるんです。

 

働きかた②:施設で働くケアマネ

施設で働くケアマネは、施設の入居者に対してケアプランを作成していきます。

 

生活の拠点が施設なので、福祉サービスの利用で課題を改善していくのではありません。

 

  • 施設で生活していく中で、本人の課題となる部分はどこか?
  • どんなケアをしていけば、課題の解決ができるか?
  • 利用者さん本人が「その人らしい生活」を送るために何が必要か?

これらの課題を落とし込み、解決していけるようなケアプランを作成していきます。

 

そして、実際にケアプランに沿って現場の職員が支援していくことになるんです。

 

施設ケアマネの場合には現場職員と兼務していることが多く、その場合には夜勤業務も行います。

介護福祉士とケアマネの兼務なので、ケアマネの事務仕事を行う際の残業が増えたりもしますね。

 

夜勤や残業の手当の分、居宅事業所のケアマネより施設ケアマネの方が、給料が高い傾向にあります。

 

ケアマネに「プラスα」をすると良い!

ケアマネジャーは、介護福祉士の資格を取得した後の「キャリアアップ先」として目指す人が多いです。

 

そのため、介護の知識は持っているが、医療の知識や他の分野の知識をあまり持っていない場合もあります。

 

  • 看護師資格を持った人がケアマネになると、医療の知識も豊富なので医療分野の適切なアドバイスができる。
  • 作業療法士や理学療法士の資格をもつケアマネであれば、リハビリについて専門的なアドアイスやサポートができる……など

 

今後の多様な課題に対応していくため、介護分野だけでなく、他の分野の知識も身につけておくと良いですよ。

 

色々な知識を身につけることで、より需要が高まり給与のアップや好待遇にもつながっていきます。

 

ケアマネの将来性について実体験から伝えたいこと

自分がお伝えしたいのは……

「介護福祉士終わるのではなく、ケアマネジャーも目指し手欲しい」

ということ。

 

理由は3つです。

私が考える、ケアマネジャーを目指すべき3つの理由
  1. 多くの知識や技術が学べるし、ケアマネジメントの考えかたを知ることもできる
  2. 介護保険制度についての知識が身につく
  3. 介護福祉士とは違った「やりがい」や「働きかた」が体験できる

 

処遇改善手当ができて夜勤手当などを含めれば、ケアマネより介護福祉士のほうが給料が高くなってきています。

わざわざお金や時間を消費してまで、ケアマネを目指すこともないかもしれませんね。

 

介護現場で働くことも、すごく素敵なことです。

しかし、自分や会社の状況が変わり、現場の仕事を続けることが難しくなるかもしれません。

 

上記でも触れていますが、できることが多いほうが、あらゆる状況・色んなことに対応できます。

 

ケアマネ資格を持っていれば、介護福祉士としても働けるし、もちろんケアマネとしても働けます。

実体験として、体を壊して長期休暇に入ったり、介護の仕事をやめた人間を何人も見てきました。

 

ケアマネ資格の取得を強くおすすめしているのは……

  • 上記のメリット➀~③はとても重要で、介護業界で働いているなら学んだほうが良い
  • 自分で働きかたを選択できる

以上の理由からです。

 

給料だけにとらわれずに、今後の働きかたも考えて目標設定していきましょう。

 

ケアマネ資格を取得すれば知識やスキルが身について成長できるし、それが結果的に給与に反映されていきます。

 

「ケアマネのやりがい」について、別の記事で詳しくお伝えしています。

 

ケアマネの将来性とは?まとめ:ケアマネは高齢化社会に向け需要が拡大していく将来性のある仕事である!

今後は高齢者も増加していくと予想され、それに比例し要介護者も増えていきます。

ケアマネは今以上に必要になってきますが、ケアマネ資格を取得しようとする人が減ってきているのが現状です。

 

ケアマネを目指さない原因は以下の3点
  1. ケアマネの質の向上を目的とした制度改正による受験資格の変更
  2. 介護福祉士の処遇改善金ができて、ケアマネを目指す人が減った
  3. 資格取得のハードルが高いが、給与が仕事量に見合わない

 

ケアマネを目指す人は少なくなるが、要介護者は増えていく。

結果、ケアマネは今後も需要が拡大していく、必要性が高い職業だといえますよね。

 

この先、増加する要介護者の様々な課題に対応するべく、「質の高いケアマネ」が必要です。

 

そのため、看護師資格+ケアマネなどの他の分野の専門性を活かせると、あらゆる課題にも対応できて給与アップも期待できますよ。

 

自分は介護福祉士とケアマネの兼務を10年以上やってきました。

そして今は社会福祉士の資格をとり、現場職員とケアマネを兼務しています。

その経験からお伝えします。

 

ハードルは高くなっていますが、今後も介護の業界で働くのであればケアマネは絶対に取得しておいたほうが良い資格です。

 

介護保険制度の知識が身つきますし、介護福祉士とは違うやりがいを感じることができるからです。

 

高齢化社会に向けてケアマネ需要は拡大しますし、今後も必要な職業であり、将来性も期待できる。

 

ぜひ、ケアマネ資格取得を目指して頑張って頂きたいです。

確実に自分の成長につながる資格であると断言できます!

 

今回はここまで。

長文、読んで頂きありがとうございました。

それではまた!